テラーノベル
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お店の前に飾られている笹と、それを彩る色とりどりの短冊。
お金が欲しいとか、健康でいたいとか、頭が良くなりたいとか、被っているものが少ないみたいで、見てて飽きなさそう
そんなことを考えながら、短冊の飾られている笹の前を少しシワのついたスーツを身にまとい、足早に通る
いつもよりも少し早めな退勤時間。
駅のホームに人がいるのが珍しくて、少し身構えながら家ですることを考える。
いい加減洗濯物回さないと、食器も洗ってなかったよな、ゴミ出しもまともにしてないな
なんて気にしだしたら1日じゃ絶対終わらないような家事しか頭に浮かばない。
とりあえず帰ったら久しぶりにテレビ見るか
なんて独り言をホームにこぼして人のまばらな電車に乗り込む
ぁ…いふくん!
聞いたことのあるようなないような、どこか懐かしさを覚える暖かくて、明るくて少し高い声が、
電車のドアの閉まる音に重なって聞こえた気がした。
コメント
3件
もう神以外の何物でもない気がする 神作見れるしやっぱ七夕って最高だわ((( 言葉の表現が神すぎて語彙力無くなっちゃったよ()