テラーノベル
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※キャラ崩壊あります
💙side
今日は地方ロケに行くために,みんなで飛行機に乗った。
みんな好きなように過ごしている,俺も次のドラマの台本を確認していた。
隣をチラリとみると,涼太は窓をじっと見て,空を眺めているだけ,らしいっちゃらしい。
数分経った頃のことだった,空はすっかり晴れているのに,飛行機は急にぐらりと揺れた。
『風が強いため,機内が揺れています。酔いやすい方はお気をつけください』
そう機内からアナウンスが流れた。
💙(大丈夫…落ち着け…そうだ…風が強いだけだ…)
俺は台本の確認を続けた
でも.台本の内容は全く入ってこなかった。
台本の持つ手も汗ばんで,台本が濡れてしまった。
いつもなら全然大丈夫なのに…今日だけは落ち着けなかった,呼吸も荒くなる。
俺は台本を閉じて,涼太の手を見た。
俺は涼太の手を掴もうとした。でも,やめた。
目を閉じても,不幸なことばかり考えてしまう。何か1人の世界に入りたい。
そんなことを考えていたら涼太が口を開いた。
❤️「翔太,耳貸して」
へ?耳?何で?
俺が返事を聞く前に涼太は俺の耳を触った。
不意に,ビクッとなってしまった。びびるっつーの…
涼太は俺の耳に何かを入れた。何だ?これ…
これ…イヤホン…?頭がはてなでいっぱいになり,涼太を見ると,涼太も片耳にイヤホンをつけた。
こいつ…マジなにしたいんだ?
戸惑っていると,耳から流れる落ち着く音。
これ…この前雑誌で俺が落ち着くっていってた曲。
もしかして…俺が不安がってんの気づいてた…?
ちらっと涼太を見ると目があった。
💙「…気づいてたのか…?小声」
俺は聞いてみたが
❤️「…最近好きな曲,翔太も落ち着くっていってたから(小声)」
って,言ってきた,多分嘘だな.俺のためにやってくれたのか。
俺は軽く笑い音楽を聴きながら目を閉じた。
❤️side
不穏な揺れ,俺は気づいてた
飛行機で地方のロケ地に行く途中で起こったことだった。
俺の隣にいる翔太は台本を確認していた。みんなも動画見たり,勉強したり,寝たりしている。
俺は窓の外の景色を見ながら心の中で
❤️(こうして隣にいるの,落ち着くな)
と不意に思った。
あえて話しかけない。けれど,側にいることが自然な感覚。
俺たちはこう言うのが一番いいのかもな。そう思った。
目的地まであとちょっとした時だった,機内が大きく揺れ始めた
『風が強いため,機内が揺れています。酔いやすい方はお気をつけください』
機内にそうアナウンスが響く。
俺はちょっとだけ焦ったけど,今日は風が強いって聞いてたし,すぐに落ち着き,空を見ていた。
でも,何だか嫌な予感がし,隣を見ると,少し汗ばんでいる翔太がいた。呼吸も荒いな。
台本を読むのをやめ、目を瞑った,でもその表情は強張っておる。
翔太,大丈夫じゃないな,これ。
俺は翔太を安心させるべく,スマホを取り出した。
俺は声をかけない,だって,それは翔太が望んでいることじゃないし,声をかけたところで翔太は安心しないだろうから。
音楽サイトを開き,イヤホンに接続した。
❤️「翔太,耳貸して」
翔太は戸惑ってる,そりゃそうか,だって急に耳貸して,なんて言われたら戸惑うよな。
俺は翔太の返事を聞く前に耳を触った。
肩がピクッと動いた。そう言うところちょっと可愛くて好き。
俺は翔太の耳にイヤホンをつけ,もう片耳イヤホンは俺の片耳につけた。
ずっと翔太は戸惑ってる,俺の方をじーっと見ながら。
俺は気にせず,スマホに表示されている曲を再生した。
これは翔太が以前,雑誌で安心する曲,って言ってた曲。
💙「……気づいてたのか?…(小声)」
って聞かれたけど
❤️「…最近好きな曲,翔太も落ち着くっていってたから(小声)」
って答えた。だって恥ずかしいじゃん。
翔太は軽く笑って音楽を聴きながら目を閉じた。
安心してくれたかな。飛行機の揺れもおさまってきたし。
“言葉がなくても,ちゃんと伝わる。そう思えるのは,きっと俺たちだけ。”
俺は目を閉じた翔太に微笑み,俺は空を見たのだった。
〜fin〜
コメント
6件
一気に見させて貰いました!🥹🥹 SnowMan全員推しなんですけど、 最近ゆり組推しで、なんか、ゆり組の尊さが感じられたなって思いました!❤️💙 この話読んでたら尊すぎて禿げちゃいました(?)