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「おい金持ってんだろう?」
まさるはヤンキー達に絡まれていた。
「いくら欲しいの?」ガタガタ震えながら財布を出す。
「君達カツアゲは良くないねぇ。」タバコを咥えながら由紀子が現れた。
「お前何者だ?」
「名乗らねぇよ。」とふっと笑い拳を一突きした。
「てめぇ…。」もう1人のヤンキーが殴りかかると由紀子は避けて蹴りをいれた。
「コイツ強ぇ…行こうぜ。」いそいそと逃げていく。
「ありがとう白崎さん。」
「良いよ怪我ない?」まさるは笑顔で頷いた。
「うん。」
「ねぇ新作パフェがあるんだけど行く?」
由紀子に手を引かれてカフェに連れて行かれた。
「甘いもの好きなんだ。」
「喧嘩の後は糖分取らないと。」
無邪気な笑顔が何とも愛らしい。
「一つ疑問なんだけどさもう少し可愛い服着れば。」
「加藤君今の時代多様性だよ。」由紀子のムッとした表情にまさるは口を紡ぐんだ。
「ああそうだよね…。」
「私ね強くなりたいと思ってそれで格闘ゲームしたら自然とね。」
「凄いね…。」
気まずい空気が流れる。
「変かな。」
「ううん良いよ。」彼女に可愛らしい服を着て欲しい気持ちを抑えるに必死だ。
「行こう。」
「楽しみ。」二人はカフェに入った。まさるはドキドキしながら
席についた。
「緊張してる?」由紀子はタバコを灰皿に押し付けて微笑む。
「ちょっとね…。」手をモジモジしてはにかんだ。
2話へ続く