TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

「……あの人、嫌です」


晴明が教室に戻った後、職員室に戻る途中で、葵梨は1人呟く。誰にも聞こえないようにと小さな声で呟いたが、学園長には聞こえたようだ。2人は1度、立ち止まる。


「彼は“晴明”とはかけ離れすぎている……。貴女の気持ちも、よく分かります。ですが──」

「『退魔の力のことについてある程度知っている貴女なら、彼が何かやらかしても、多少は収拾をつけることができるでしょう。』『彼のことは貴女にできる限り任せたい』」


学園長は黙ったままだ。葵梨はため息をつく。……てかあっちゃん、妖術使わへんの?


「貴方が招いたんだから、後処理も全部、貴方がやるべきです」

「……貴女にとって、悪くない話だと思いますよ。なんせ、晴明の血を引いているのですから。そして……きっと、貴女の血も。」


学園長──いや、“蘆屋道満”は、昔のことを思い出してから、言った。


「ところで、彼に出会ってどう思いましたか? 懐かしいとか……」

「懐かしいとは思いますが……本当に複雑な気持ちですよ。弱々しくて、ヘタレな出来損ないの“晴明様”を見ることになるなんて。名誉毀損で訴えたいとも思いますが、久しぶりに会えて……──」

「……晴明君は、“晴明(セイメイ)”ではないです」


小さな、けれど力のこもった声で、学園長は否定した。


「そんなこと、分かってますよ……」


そこで、不意に思い出される会話。




──道満と朱雀を頼むよ、葵……いや、___




「……彼のこと、任されておきます」


気がついたときには、口からその言葉は出ていた。学園長は心底驚いたであろう。先程までの会話とは微妙に噛み合っておらず、更に自分から「晴明の面倒を見る」と言ったのだから。


「すみませんね」

「思ってないくせに」


またもやため息をつく葵梨。


「……でも、私が何とかできるような話なんですかね、これは」

「?」


それはどういう、と学園長が聞く前に、叫び声が聞こえた。


「ヒイッ、なんか来たァァァァ!!!」


案の定、晴明だ。何かに追いかけられているのが、遠くからでも確認できた。


「何をやっているのですか……」

「追いかけているのは……弐年参組の狸塚君ですね。近くにいるのは、同じく弐年参組の佐野君……」


同じ退魔の力を持った人間だが、晴明と晴明公の違いは大きい。呆れるほどに。

本日何度目かのため息をつきながら、葵梨は言う。


「放っておきましょう」




しばらく経った後、職員室にて。


「学園長、あの安倍晴明と言う男……何者です?」


他の先生達も、晴明が何故ここに来たのか疑問に思うようで。秦中が学園長に尋ねる。


「おや、彼に何か不審な点でも?」


不審な点? いきなり裸で廊下に出てきた時点で、かなりの不審者ですよ。


「身内と知り合いや言うだけで学園長が人間を雇うとは思えへんのでね。」

「それもそうですねぇ……」


学園長は神酒の言葉を聞き、語った。


1000年前に活躍していた、退魔の力を持つ人間のこと。

彼の子孫が神社を営み、土地を守護していること。

その一族の次男が彼──安部晴明であること。


「たしかに彼は人間相手には最弱です……こないだ会った時には、小学生にカツアゲされて泣いてましたし……」

「それは情けないにも程がありますなぁ」


若干引いている神酒。


「ですが、人間として最弱であっても、我々妖怪にとって晴明君は最強の存在なんですよ。

まぁ、流石にあの性格には驚かせられましたが、弐年の先生も足りてませんでしたし。」

「……生徒たちにとっても、化かす対象が近くにいるというのは、いい刺激になるかもしれませんしね」


葵梨も付け加える。


「ええ。……はてさて、彼を学園に招いたことが吉と出るか凶と出るか、楽しみですねぇ。」
















こんにちは、作者です。

書き方変えてみたんですけど……どっちのほうが読みやすいですかね?

この夢小説の投稿、かなり急いでるんですよ……本誌との矛盾が大きくならないうちに、完結させておきたいなと思いまして。


この場を借りて(借りるとは言えど、僕の所有地ですが)、宣伝とかコラボとかしてほしいよ〜って話をしたいと思います。


【宣伝について】

・作品は何でもOK

この『犬神様と妖怪学校』以外の作品もやってくれると嬉しいです


・許可はいりません!勝手に宣伝しちゃってください!

※ただし事後報告があると嬉しいです


・作品や僕自身のイメージを下げる言動は控えてください

例)「フォローしないと、浮舟さんがアンチコメント送ってくるそうです」とかは❌️


・事後報告があった場合、僕も宣伝をしてくださった方の作品の宣伝をさせていただきます



【コラボについて】

「やりたいです」コメントが来たらそのときに相談しますが、

①オリキャラを貸し出し合い、お互いの作品の世界線に入れてみる

②コメ欄でオリキャラのなりきりをして、その会話を少し編集して投稿

などですかね……


まあ難しいし面倒くさいんで、コラボのことはあんまり気にしなくてOKです。

犬神様と妖怪学校

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚