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虎冬






一虎side






「うぅ”……ぐすッ……ぅあ”ぁ」



千冬はいつも、夜な夜な泣いている


なのに、


「…………」


俺はいつも、見て見ぬふりをする


そして翌日には

何も無かったような顔をする


千冬「おはようございます、一虎クン」


千冬も


一虎「おはよー」


俺も





時折、悪夢にうなされる



それは、俺が場地を殺すことの無い、Happyな夢だ



だけど、そんな時、いつも俺には居場所がない


皆には、信頼し合える仲間が居るのに


俺は一人


場地がいれば、千冬も、俺を経営に誘わなかった


そう思うと、胸が痛む


千冬に捨てられるのが怖い


いつか、俺を置いてどこかに行ってしまうんじゃないか


そんな恐怖が、俺を襲う



俺はほんとに幸せになっていいのか?


不幸になるはずの人間なんじゃないか?


いつも教えてくれるのは千冬、


きっと、

千冬「一虎クンには、呆れるところもありますけど、一虎クンには一虎クンの、良いところ、俺はいっぱい知ってますよ」


なんて言って、俺を励ましてくれるに違いない



だからあいつが好きだ



俺のぽっかり空いた心の穴を埋めてくれるのは


アイツだから




千冬は場地に似てる





どことなく、雰囲気が




あいつの背中追っ掛けてなかったら、どーなってたんだろーな




千冬は、すげぇよ

俺なんかよりもさ、


人のこと刺さねぇと不安が治まらねぇぐらい不安定な俺を、

一瞬で安心させてくれたんだからさ


でも、俺もあいつの心に、穴を開けちまったんだよな


1回空いた穴は、ピアスと同じでさ、

塞がっても、跡が残っちまうから、ずーっと辛い


あいつはそれを我慢してる


俺なんて……我慢出来なかった




だから、千冬に開けちまった穴を、俺は一生懸命、時間をかけて、

俺なりに塞ごうと思う






















_____________

新連載……伸びるといいなぁ






NEXT→♡350

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♡450にしておきました❗️ 続き楽しみに待ってます♪

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