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「ここはどこですか」
ミスターブラックは呟き
キョロキョロして赤ちゃん達を見つけた
もちろん今のブラックからすれば知らない赤の他人。当然
「あなた達は誰ですか?」
と疑問を投げかけてきた。
赤ちゃんが伝えようと口を開くがすまない先生はそれを遮り
「ここは医務室だよ。君は学校で倒れていたからね。僕たちはここの先生と君たちの先輩だよ」
すまない先生は澱みなく返した
ミスターブラックは
「そう、ですか」
と少し元気無さげに言った。
「今何時ですか?」
唐突にミスターブラックが聞いてくる
「え?えっと、4時だよ」
「4時!!?」
ミスターブラックの突然の大きな声にミスター赤ちゃん達はさらに驚いた
「なんだよ!何かあるのかよ?」
「赤ちゃんが喋っている?」
「今そこはどうでもいいから」
赤ちゃんが喋るとミスターブラックは興味深げに見ながら
「えぇ門限があるので.帰らなければならないんです」
「家に誰がいるんだ?」
そう聞いたのはミスターバナナ。親がいないミスターブラックだったら門限がないはずだ。今のブラックの記憶には親がいるのだろうか?
「はい、父親がいます」
「家の場所はわかるか?」
「わかりますけど、、」
訝しげにブラックが僕を見る。
すまない先生は考えながら話す
「君のお父さんから許可はもらったよ。君が治るまでここにいると」
「本当ですか?」
「ところで、この声も事故の影響ですか?」
「ん、?どの声だい?」
「自分の声ですよ」
そう言ってブラックは自分の喉を指差した。
「それは、わからない」
すまないせんせいの答えにかわりにミスター赤ちゃんが答えた
「お前のその仮面じゃないのか?」
「仮面?私今仮面かぶっているんですか?」
「おう!かぶってるぜ」
「鏡を持ってきてくれますか?」
ミスターブラックのお願いにミスター銀さんが手鏡を持ってきてブラックの前に持ってくる。
銀さんから鏡をもらったミスターブラックは思わず
「え?」
と素っ頓狂な声をあげた
そして
「なんで、、、の仮面をかぶっている?」
「なんでこの仮面がある?」
と下を向いてぶつぶつ呟き始めた。
「おい!大丈夫か?」
「触らないで!!!」
思わず肩に触れた銀さんの手をブラックが振り払いその手が鏡に当たった
ガッシャーン
大きな音が響く
「、、、ッ」
ブラックは無言で割れてしまった鏡を拾った。
「その、ごめんなブラック、」
「、、、、」
ブラックは無言で何も言わない
ただ沈黙が流れていた