「じゃあ、布とるよ。」
目の前がパッと明るくなる。
え、こ、これは……
「俺ら、今日で付き合って1週間じゃん?」
え?あ、たしかに
「も、もしかして1週間記念、的な……?」
「うん!その通り!」
記念日に祝うってことは、いいことかもしれないけど、1週間って、笑
「はい。湊。これ受け取って?」
颯馬はなにやら小さい紙袋を僕に渡してきた。
黒い袋で、黄色で、crystal (クリスタル)と書いている。
「な、なにこれ」
「いいから、開けてみて?」
恐る恐る袋の中に入っていた箱を開ける。
っ……!
「こ、これっ……!」
「改めて、俺と付き合ってくれてありがとね。湊」
中に入っていたのは、ひとつのリング。
リングの1部にダイアらしきものもある。
絶対、これ高いよ……
「僕、こんなの受け取れないっ!」
「いいから、日頃の感謝として受け取ってよ。」
ニコっと笑った颯馬。
「で、でも……」
「いいから!俺とペアリング。」
箱から颯馬がリングをとる。
「これからも、ずっと、俺と居てね?」
颯馬は跪き(ひざまずき)、僕の”左の薬指”にリングをはめた。
「大好きだよ。湊」
颯馬は甘い声でそういい、僕の唇に口付けた。
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