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ー殺人鬼の子でも桜のように舞い散れるー


「っ!!」

「、はぁ、はぁ、」

昨日は、悲しい夢を見た気がする。全身が汗びっしょりで凄く気持ち悪い。

「、、、 」

、取り敢えずこの汗を洗い流すためシャワーを浴びよう。そして気分転換に登校中寄り道でもしよう。





シャー

「、、、ふぅー、」

汗が全て洗い流されて気持ちが良くなる。

そういえば昨日見た悪夢はなんだったのだろうか?

思い出そうとしても全く思い出せない。だが、こんなに冷や汗が出てるということはとても怖い夢だったのだろう。

そう思うと思い出さなくてよかったと思うようになる。

シャワーを浴び終わったため、湯船に浸かる。

湯船に浸かっていると、身も心も暖かくなるような感じがする。

「〜♪ 」

気分が良くなってきて鼻歌を歌いだす。この歌は前世の時に誰かが作ってくれた歌だ。

確か曲名は[ワンダラー]と言ったか。意味はよく分からないが、とてもいい歌でお気に入りだ。

「〜♪〜〜♪」

歌も歌い終わってだいぶ疲れや汗も洗い流されたため、湯船から出た。

そしてそのままドライヤーをして、制服に着替えて学校の準備が完了した。

と思ったが、忘れ物があった。サクラの髪飾りを丁寧に付けて、これで本当に準備完了だ。

「行ってきます。」

そう言い外に出た。



外に出た瞬間、見覚えのある影が玄関の前に立っていた。

「あっ!桃くん!おはよー!」

立っていたのは赤で、ついさっき俺の家に着いたらしい。そういえば昨日迎えに行くとかなんとか言っていたような?

「おはよ。赤。」

「おはよー!って、桃くんもしかして、朝風呂した?」

「え?うん。」

「えー!?朝に弱いあの桃ちゃんが!?」

そんなこと言われても中身は違うのだから、どうすることも出来ない。

「ねーねー!朝風呂って気持ちよかった?」

「うん。結構朝からするとさっぱりするよ。」

「へぇー!今度やってみようかな!」

「赤も俺と同じくらい朝弱いから無理でしょ 」

「うぐっ、否めない。」

「っははw俺がモーニングコールしてやろうか?」

「うーん、お願いしてもいいかも、、、」

「なんなら朝も俺が迎えに行こうか?」

「それは大丈夫!だって桃くんの家の方が学校に近いじゃん!」

「あー、確かにそうだな。」

「ーーーー!」

「ーーーー?」

「ーーーーーーー!!」

そうして赤と他愛もない話をして、学校についた。

「それじゃあ俺、違うクラスだから!ばいばい!」

「うん。じゃあな。」

赤が居なくなると少し寂しくなるな。そう思いながらも教室に着いてしまった。

教室ではまた嫌な予感がし、今回も少し離れたところからドアを開けてみた。

ガラガラ

パタン!

案の定、上から黒板消しが降ってきた。

「、、、あぶな。」

「チッ、」「なんで当たんないのよっ、、、」

いじめっ子達がそう言っている中、俺は気にせず教室に入って自分の席に座った。






ガラガラ

先生が来たようだ。今日も適当に朝の会を、、、するのではなく、今回は何やら人を連れてきたようだった。

「転校生を紹介するでー。入ってええよー。」

「はい!」

見た目はよく見てないから分からないが、声が少しハムボ?で、可愛らしい声の少年だ。

「えっと、僕は流雨黄(るうるぅと)と言います。よろしくお願いします。」

「えっ!すごいイケメン!」((ボソッ

「やばっ!メイクちゃんとしとけばよかったー」((ボソッ

どうやら俺には見えない顔はイケメンのようで女子は大体キャーキャー言っている。

男子達は何故か俺の事を見ているようで、気持ち悪く感じた。

ー今度赤と一緒に身体のラインが見えない上着でも買おっ。

確かこの学校は寒い人とかは上着などを持ってきてもいい学校だった気がする。だから大丈夫だろう。

「みんなー。仲良くしてあげてなー。」

「はーい。」

「そんじゃー、席は、、、桃の隣でええか?」

「はい。大丈夫です。」

「そんじゃ、桃、よろしく頼んだぞ。 」

「えっ、あっはい。」

「そんじゃあ解散!」

どうやら転校生は俺の席の隣になったらしく、休み時間流雨さんは女子達に埋もれてしまった。

「黄くんって何が好きなのー?」

「黄くんって何が嫌いー?」

「ぼ、僕はそういうのよく分からないので」ニコッ

「あっ!ちなみに黄くーん!隣の桃って言うやつには関わらない方がいいよー」

「えっ、どうしてです?」

「だってあの子、暗いしゲイらしいしシンプルにキモイから〜w 」

そうだったのか?宮麻桃?まあ先生のことが好きな時点で少し察するけど。いやでも、記憶を遡っても女の子には一応ドキドキしてるし、そういう訳ではなさそうだけども?

まあ今は俺だからどうでもいいけど。

「うーん。僕、悪口とかもよくわかんないので」ニコッ

「えー、でも関わるのはやめときなー!」

黄はニコニコしながら何も答えなかったっぽい。

「はぁ、」

ー帰りたい。

「あ、あの。」

「?」

「宮麻さん、ですよね? 」

「、、、はい。そうですよ。」

「!やっぱり!」

「?」

「あの、今日の放課後、この学校を案内してくださいませんか?」

「えっ、大丈夫、ですけど、、、」

「ありがとうございます!」

「それではよろしくお願いします!」

急に話しかけられ適当に返事をしてしまった。まあ案内すると言ってしまったからには、やるしかない。

正直俺もあんまり詳しくないが、とりあえずやっておこう。

あっ、赤にちゃんと言っておかないとな。


次回.放課後の学校案内

殺人鬼の子でも桜のように舞い散れる

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