テラーノベル
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次の日も——
翔太はいつもの時間に来なかった。
❤(やっぱり……飽きられたのかな)
❤(また、他の男と一緒にいるんだろうな)
自分から距離を取ったはずなのに。
胸が、苦しい。
そのとき——
コンコンッ。
❤(……!?)
ドアが開く。
💙「……よ」
❤「翔太っ……あ、翔太さん」
あわてて、言い直す。
💙「もう隠すなよ」
❤「え?」
💙「数日前、涼太の母親と会った」
💙「そこで聞いた」
一歩、近づく。
💙「記憶喪失は……嘘なんだよな?」
❤「…………」
視線を逸らす。
💙「……悪かった」
❤「え? なんで翔太が謝るの」
💙「お前を突き落としたやつ」
💙「俺の知り合いだった」
❤「翔太にいつも電話かけてくる人…?」
💙「ああ」
❤「……っ」
💙「あいつ、俺とお前がいつも一緒にいるの気に入らなかったらしい」
❤「……俺が邪魔だったんだね」
小さく笑う。
しばらくの沈黙。
翔太が、スマホを差し出す。
❤「……なに?」
画面には連絡先一覧。
💙「遊び相手の連絡先、全部消した」
❤「え!?」
💙「涼太……好きだ」
❤「……え?」
❤「あ…冗談やめてよ」
💙「冗談じゃない」
まっすぐな目。
💙「記憶喪失って聞いたとき」
💙「大事なもん、失った気がした」
💙「失ってから気づくって、こういうことなんだな」
💙「今まで…ごめん」
強く抱きしめられる。
いつもの軽さはない。
余裕もない。
必死さが、伝わる。
❤「……まだ、信じられないよ」
💙「いい」
💙「これから、行動で示す」
腕の力が、少しだけ強くなる。
嘘じゃないと、伝えるみたいに。
つづく。
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