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ruruha
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今日は陽雅さんとの遊園地デートの日。
服を着て、髪をセットして陽雅さんの家へ向かう。
陽雅さんの家に着くと、中へ入りリビングの扉を開く。
「恭也。いらっしゃい」
俺に気づいた陽雅さんがそう言い、俺に寄る。
あの日から少し日が空いていて、なんだか久しぶりに思えた。
今日も陽雅さんはかっこいい。
「もう行く?」
「はい。行きましょう」
家を出て駅へ向かおうとすると、陽雅さんが慌てて言う。
「恭也、待って」
「なんですか?」
振り向くと、陽雅さんは鍵を俺に見せながら言う。
「車、出すよ」
(車…)
確かに、この家には車が一台停まっている。
誰の車かなんて気にしたこともなかったけど、陽雅さんの車だったんだ。
「ありがとうございます」
俺がそう言うと、陽雅さんは嬉しそうに笑う。
「いいよ。ほら、乗って」
陽雅さんは助手席の扉を開きながらそう言う。
「はい」
俺は助手席の方へかけていき、座る。
「閉めるよ」
「はい」
扉がバタンと閉まり、陽雅さんが運転席へ回る。
(陽雅さんの運転か…)
緊張しながらもシートベルトをする。
陽雅さんが運転席に座ると、エンジンをかけてシートベルトをした。
「これ、陽雅さんの車だったんですね」
「俺のって言うか、みんなのかな。共有してるの」
「へぇ〜…」
「じゃあ、出発して大丈夫かな?」
「はい。お願いします」
「うん」
陽雅さんはニコッと笑った後、車を発進させる。
(陽雅さんが運転してる…)
なんだか新鮮で、ずっと見ていたくなる。
(横顔もかっこいいな…)
見つめていると、陽雅さんがチラッとこっちを見る。
「なに? 恭也。そんなに俺の事見て」
「いや、なんか新鮮だなって。運転してる陽雅さん」
「まぁ確かに、お客さんに運転姿見せるなんて初めてだからね」
「初めてなんですか?」
「うん。こうやって出かけるの自体恭也が初めてだし」
(初めてがいっぱいだ…)
「じゃあ、陽雅さんの初めて、俺が貰っちゃいましたね」
過去の陽雅さんを真似して、そう言ってみると、陽雅さんはフフッと笑う。
「何それ。俺の真似?」
「バレちゃいました?」
「うん。恭也らしくない事言ってるし」
(俺らしいか…)
「陽雅さんから見た俺ってどんな感じなんですか?」
「俺から見た恭也?」
「はい。前回、陽雅さんに聞かれたので、俺も陽雅さんに聞いてみたくなって」
「あぁ…そういえば聞いたね。凄い俺の事褒めちぎってたけど」
「だって、本当にそうなんですもん。悪いところなんてなにも見えないです」
「そんな事無いよ。恭也はまだ俺の事、全然理解してない」
少し寂しそうにそう言う陽雅さんに、再び問う。
「じゃあ俺の事、どう見えてますか?」
「恭也は…」
陽雅さんは少し考える素振りを見せた後、笑顔で言う。
「素直で可愛くてちょっとおっちょこちょいで俺の声が大好きな人」
「俺の可愛い要素ってどこなんですか?」
「え? なんかもう、全部?」
「全部って…それじゃ分かんないんですけど」
「何。細かく知りたいの?」
「細かく知りたいっていうか…可愛い要素なんて無いんで」
「あるよ。SNSのアカウント名苗字から取ってあおにしたり、俺の声が無いと一人で出来なかったり、名前呼んだだけで感度上がったり…」
(やばい。なんか怪しい方向に…!)
「待ってください! 恥ずかしいですやめてください」
「そうやって恥ずかしがる所も可愛いし」
笑顔でそう言う陽雅さんに、俺はまた恥ずかしくなる。
遊園地に着いて、車を降りる。
ゲートをくぐり中に入ると、ワクワクした気持ちになり、テンションが上がる。
「陽雅さん、どれから乗ります? っていうか、絶叫系いけます?」
「絶叫系大好きだよ。でも、最初は軽いヤツかな」
(大好きなんだ…なんか意外)
「じゃあ、あれにしましょう」
俺は近くのジェットコースターを指差した。
「いいね。行こっか」
陽雅さんはニコッと笑って歩き出す。
そんな陽雅さんの横を歩き、ジェットコースターに向かった。
その後、数々のアトラクションに乗り、お昼時になる。
「そろそろご飯にする?」
「そうですね」
「飲食店何個があるけど、どこがいいかな?」
「なんか、ガッツリしたもの食べたいです!」
「ガッツリしたものか…」
陽雅さんは考える素振りを見せる。
「あっ。そういえばさっき、美味しそうなハンバーガー見かけたんだよね」
「ハンバーガーですか? いいですね! 行ってみましょう」
そして、そのハンバーガー屋さんに着くと、少し列が出来ていた。
「結構並んでますね」
「そうだね。まぁ、多分どこも同じだと思うから恭也がいいなら待っててもいいかも」
「じゃあ、待ちましょう」
そして俺たちは列に並んだ。
夏も近くて、外はとても暑い。
「暑いですね〜。六月でこれって、夏本番どうなっちゃうんですかね〜」
「四十度とかいっちゃうかも」
「そんなの俺、溶けちゃいます」
「みんな溶けちゃうね。熱中症にも気をつけないと」
(熱中症…)
俺は、SNSで見かけた投稿を思い出し、ドヤ顔で言う。
「陽雅さん。熱中症ってゆっくり言ってみてください」
「え? いいけど…」
陽雅さんは俺の耳元に口を近づけ、小声で言う。
「ねぇ、チューしよ?」
(めっちゃハッキリ言った…)
陽雅さんは顔を上げた後、俺を見てニコニコしている。
この人、わざとやった。知ってたんだ。このネタ。
確かに有名だけど…。
「恭也、返事は?」
「えっ?」
「へ・ん・じ」
「し、しないですよ。こんな所で」
「そうだね。後でたくさん出来るもんね?」
「ちょっ、ちょっと何言ってるんですかこんな所で」
慌てて言うと、陽雅さんはフフッと笑う。
「ごめんね。ちょっとからかいたくなっちゃって」
「もう…」
陽雅さんを引っ掛けようとしたのに、逆にからかわれてしまった。
その後昼食を済ませ、店を出る。
「お腹いっぱいです」
「俺も。しばらく軽いヤツにしとこっか」
「そうですね」
そして、数個アトラクションに乗った後、メリーゴーランドを見かけて、俺は足を止める。
そんな俺に気づいて陽雅さんも止まった。
「恭也、メリーゴーランド乗りたいの?」
「えっと…俺が乗りたいって言うか、陽雅さん似合いそうだなって。白馬」
「え? 俺が?」
「はい。陽雅さんって王子様みたいにかっこいいので」
「王子様なんて大袈裟だよ」
陽雅さんは照れたようにそう言う。
「大袈裟じゃないです。気づいてないかもしれないですけど、前回一緒に街歩いた時も今日もずっと陽雅さんはちらちら見られてます。かっこいいんで」
「そうかな?」
「はい。なので陽雅さんを白馬に乗せるためにメリーゴーランド乗ります」
「乗るの?」
「乗ります。この遊園地にいる中で一番白馬が似合う男です。乗りましょう」
と言いながら俺は半ば強引にメリーゴーランドの列に向かった。
コメント
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あー、もう尊すぎてやばいわ…! 陽雅さんの「恭也、返事は?」からの耳元囁き、完全に計算でしょこれ。恭也がドヤ顔で仕掛けたネタを逆手に取られる展開が芸術点高い。メリーゴーランドで「白馬似合うから乗らせたい」って恭也が言い出すとこ、全力で推せるわ。照れつつも一途な恭也と、そんな恭也を余裕でからかう陽雅さんのバランスが最高すぎる。次回も絶対読む🔥