太陽が沈みかけてきた6限目
1日の疲れが1番出る時間帯、流石の先生も…
「今日このくらいにしてあとは教科書見るなり自習しててくれー」
和馬(先生も疲れてんだなー)
何も考えずに心さんを横目に見る
和馬(言われた通り教科書見てるんだな)
和馬(ギャルなのに)
和馬(いやこれ目開けたまま寝てる?)
和馬(え…目乾かないのかな)
和馬(…それが能力だったり……?)
和馬(…出来たら便利そうだな)
和馬(試してみるか)
和馬「……あ…?」
和馬「……?!っやば!」
和馬「放課後まで寝るとか…!ってか優のやつ帰ったな?!」
心「あ、起きた」
和馬「へ…?」
心「全然起きないから死んでるのかと思っちゃった」
和馬(なんちゅー事思ってるんだ。勝手に殺さないでほしい)
和馬「それよりなんで心さんが…?」
心「ただ残ってただけだよ」
和馬「でもバイトとか…」
心「今日休みだからダラダラしてたんだー」
心「いいでしょ?」
和馬(まただ、また発動してる)
今まで確信がなかった、いや分かっていることを否定したかったのかもしれない。
心さんは嘘をつく。それも息を吐くように。
嘘をつく時自然すぎて誰も気づかない、それが普通なのかもしれない。
和馬「俺バイトしてないんで休みの良さは分かんないですけどね」
心「暇だけどね」
和馬(…帰りたくないのかな)
心「……え……?」
和馬「…?今声に出てました?」
心「ううんなんでもないよ」
心「うちはそろそろ帰ろうかな」
心「じゃあね!」
和馬「あ、はい」
心さんの謎が深まるばかりだ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!