家に帰ると赤色のピンヒールが脱いであった。
あぁ…浮気されたのか、、と察した。
理由は簡単だ。赤色のピンヒールなんか持ってない。しかも、微かに2階から「あッ」「んッ」などと声が聞こえてくる。私は直ぐに察した。
私という彼女がいながらもほかの女を家に連れ込んで営んでいる、、想像するだけで反吐が出そうだ。
そのまま私は家を出ていこうとも考えたが今日で最後なんだし、浮気相手の女と元彼の顔を拝見してから出ていこうと思った。
“トントントン”と階段を昇っていき”ガチャ”とドアを開ける。
彼は顔だけ向け「おかえり」と言ってきた。浮気相手の女は「あんた誰よ!!!」と怒鳴ってきた。
いやいやそれはこっちのセリフなと内心思いながら「ただいま」と返した。
彼は思っていた反応と違っていたのか”ポカン”とした表情で私を見てきた。
「ヤるのは勝手だけど家じゃなくてホテルでヤってくれない?ま、今日で最後だしいいけど。」
「は?」
「何?なんかおかしなこと言った?」
「いや冗談だろ…?」
「何が?」
「今日で最後って」
「は?本気に決まってんじゃん」
「いやいや笑えねぇ冗談はよせって、笑」
「だから冗談じゃないって笑」
「てかこの状況でまだ付き合えると思ってるの?彼女の前で普通にヤってるとかありえないんだけど。」
「マジで怒ってんの?」
「もうほかの女とヤらねぇーから許して」
「もう決めたことだから」
「どーぞお幸せにッ!」
泣くな…泣くな私。あともうちょっとだから…。
耐えて…。
「あ、私の荷物全部捨てていいから」
「ちょっ、待てっt」
“バタンッ”とドアを勢いよく閉め家を出た。
私はぼやける視界の中公園と向かった。
メッセージのやり取り
彼から沢山メッセージが来たが私は無視した。
だって浮気されたんだよ、、?
浮気相手の女と親しくベッドで営んでた男の元になんて戻りたくないじゃん笑
後悔すればいいのよ。
私はもっと自分磨きをしてアイツなんかよりもっといい人を見つけて幸せになってやるんだから。
そう思った時
ツー…と私の頬を何かが伝った。
涙だった。
「あれ、、、おかしいな、、なんでよっ…」
「今更涙なんか出てきてッ…泣」
でもやっぱり心のどこかに好きという感情が残っていた。
「う”ぅッ泣なんでッ…なんでよぉ”ッ泣」
「なんであんな女に負けたのッ!?」
「う”わぁ”ぁ”ぁ”ん”ッ泣」
私は泣き崩れた。
私はどのぐらい泣いていたのだろうか。
1人で公園で泣き崩れるなんて痛い女だなぁと改めて思った。
「これからどうしよう…」ボソッと呟いた。
ポツ…ポツ…ポツ…ザァァァァァ
最悪、、、。少女漫画みたいな展開…。
「あははっ笑……はぁ」
こんな展開笑うしかないじゃん。
なんて惨めなんだろう…。
「蘭…大好きだったよ。さよなら」
シーンとした公園で呟いた__。
コメント
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ノベルだから流石のぽんた様も無理やろって思ってたら、なく表現とか上手すぎて死ぬ