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『二章 勇ましき愚者のファイターズ』
【部屋】
秘「…」
荒「なぁ、ハナビはどんな人が好き?」
秘「…なんで俺の部屋にいるんだ?鍵をかけたはずだけど」
荒「えっ…そうか?開いてたぞ」
秘「そうか、だとしてもノックぐらいはしてくれよ」
荒「悪い、それでタイプの人は?」
秘「…優しくて、包容力のある人、とか」
?「えっ…」
ガシャんと何かを落とす音が部屋の前から聞こえた
荒「誰だ?」
兎「あ、あの…別に変な人じゃないです」
秘「千代か、どうしたんだ?俺の部屋の前で」
兎「えっと…お願いがあってきたんです」
千代は堅苦しく正座をする
荒「よーし任せろ!コロシアイバスターズが依頼を完璧にこなしてやろう!」
秘「できる限りはやるよ、それでお願いって?」
兎「その…猫又さんと音成さんにGPSをつけて欲しいんです」
荒「へぇ〜!…なんで?」
兎「あの二人、変なことしてて…見張んないとまたコロシアイが起きるかもしれないので…」
荒「変なこと…あ、あんまり気にしない方がいいぞ、生理現象みたいなもんだし」
秘「何想像してるんだ…見張るのはいいけどGPSなんてあるか?」
兎「作ってもらうんです」
秘「誰に?」
荒「機械に詳しい人なんて…あっ」
兎「そうです。飯田橋さんに頼みにいくんです」
【飯田橋の部屋 前】
荒「飯田橋!出てきてくれ!」
兎「別に変な人じゃありませんよ!」
秘「…」
俺はドアを叩きまくる瑞稀と千代を後ろで見ていることしかできない
なぜなら瑞稀達が部屋から出そうとしている飯田橋は俺の後ろにいるのだから
菓子パンを片手に俺の服の袖にしがみついている
飯「…」
秘「…飯田橋」
俺は小さな声で飯田橋に呼びかけた
飯「…ど、どうやったらいなくなってくれるかな…」
秘「…飯田橋が出てきたらいなくなると思う」
飯「…僕は行くね…」
飯田橋はそそくさと俺から離れて、寄宿舎から走って出ていった
荒「出てこないな!」
兎「もうこうなったらドアを破りましょうか?」
秘「…やりすぎだろ、今日は一旦引き返そう」
兎「そうですね。一緒に夜ご飯でもどうですか?」
荒「おっ!いいな!食い終わったらハナビの部屋集合な!」
秘「また俺の部屋かよ…」
そんなこんなで夜ご飯を食べ、俺の部屋で談笑した後、眠りについた