テラーノベル
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収録現場に戻る瞬間、こさめの足は自然と止まっていた。
🎼☔️(……こさめ、ほんとに、これ着けて出るの……?)
鏡に映った自分の姿は、いつもと同じ衣装を纏っているのに――
首元には、はっきりと**“首輪”**が巻かれていた。
つけ心地はやわらかいのに、存在感はあまりに重く、ずしりと皮膚の奥まで縛りつけてくる。
🎼🍍「……大丈夫。誰にも触れさせない。
だから堂々としてろ。お前は“俺のもの”だ」
なつがそう言って、肩に手を置く。
その言葉は、檻の中の支配者のようで――でも、どこか甘えているようにも聞こえた。
こさめは息を吸い込み、ゆっくりとステージに戻った。
⸻
スタッフたちは、首輪を見て一瞬ぎょっとした顔をしたが、
なつの冷たい視線が全員を射抜き、誰も言葉にすることはなかった。
それでも、わかってしまう。
🎼☔️(見られてる。こさめ、見られてる……!)
首元が熱い。
服越しに隠してるはずなのに、目がそこに集まっている気がして仕方ない。
けれど――
🎼☔️(でも、だれも、触れられない。
だって、こさめは“なつくんのもの”だから)
羞恥と同時に、そこに確かな“安心”があった。
誰にも奪われない、誰にも触らせない。
ただ一人のαが、自分を囲って、守っている。
そう思った瞬間、こさめの身体はびくっと震えた。
収録中にもかかわらず、股の奥がじんわり熱くなる。
🎼☔️(や、だめ……!収録中なのに……こんなの……っ)
こさめは自分の身体が“支配されること”に反応していると気づいてしまった。
⸻
その夜。屋敷に戻ったこさめは、なつの前に静かに立っていた。
🎼🍍「……なに、怒ってんの?」
なつが、表情をうかがうように言う。
🎼☔️「……怒ってない。
ただ、こさめ、なんか……変だなって思ってて」
🎼🍍「変?」
🎼☔️「こさめ、アイドルなのに……
こんな首輪されて、人前に出されて……ほんとは、いやなのに……
でも、恥ずかしいのに……っ、
なつくんの“もの”だって思ったら、安心して……なんか、へんなの……」
言葉にならないものが胸の中でぐるぐる渦を巻く。
なつはそんなこさめの言葉を、黙って聞いていた。
🎼🍍「それが、“番”だよ」
低い声でなつは言った。
🎼🍍「俺に飼われて、俺に抱かれて、俺のフェロモンでしか満たされなくなる。
そうやって、全部俺で埋め尽くされていくんだ」
🎼☔️「……っ、でも、こさめ……そんなの、知らなかった……」
🎼🍍「これから覚えさせてやるよ。
番の悦びも、絶望も、全部。――俺が教える」
そう言って、なつは首輪を引いた。
まるでリードをつけるみたいに。
こさめは、されるがままにベッドへ押し倒された。
🎼☔️(ああ……また、“なつくんのもの”にされる……)
身体の奥から熱がこみあげる。
逃げることも、拒むこともできない。
でも――
🎼☔️(……もう、逃げなくてもいいのかも……)
そう思ってしまう自分が、なにより怖かった。
コメント
1件
無意識にニヤニヤしちゃうよぉ!🥺続き楽しみ🥰