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__17 君のヒーローになりたい
渡辺side
「美羽が、いない…?」
は、?
美羽、が、消えたっ、?
っ、!?
パニック、パニック。
頭をフル回転させて、口を開く。
渡「……ちょっと、待っててっ、?」
そう言って一目散に駆け出す。
阿「え、ちょっ、!翔太…、??」
着いたのは駐車場。
携帯を確認し、俺らの車を探す。
照の車の鍵は持っている。
渡「はぁっ、はぁっ、」
左ハンドルが…とか言ってる場合じゃない。
急げっ、
ここ、か、?
見るからに怪しそうな倉庫。
携帯を見ながら、前へ進んでいく。
わずかな光が漏れるところに目を当て、目を凝らす。
渡「っ、!」
俺の目には、縛られてる美羽が映った。
とんでもなくむかついた。
俺らの美羽、…俺の、美羽…!
なりふり構わず、飛び出していた。
渡「……美羽をっ、離せ…!」
?「あぁん?誰だよ、お前」
渡「……ヒーロー?」
ふざけてる場合じゃない。
危ない危ない、ここでアイドルが出てしまった。
渡「離せってつってんだよ。」
?「無理だね、こいつは今から俺らと楽しいことを…ぐはっ、」
渡「は?誰がお前らとそんなことするか、つーの、!」
そういうと、10人くらいの中に
突っ込んで行った 。
がっしりした体格のひとたち。
俺がライブでバリバリ踊ってるアイドルだとしても、
渡「無理、かな……?笑」
? 「あ?もう無理か?あいてになんねぇな、って、ぐはぁっ、!」
深「…あはっ、わら …翔太、」
宮「翔太っ、!」
渡「……?」
深「勝手に行くなよっ、わら」
岩「すぐっ、行くから…!」
ラ「僕は美羽ちゃん〜!!」
渡「……ありがとな、」
深「どうした?頭でも打った?」
渡「打ってねーし‼️」
深「わら、そっか。…こちらこそね」
渡「……明日雪降るかもな、」
深「は?お前もじゃねぇか、!」
渡「Hahahaha!」
目「そんな暇ないですよ、翔太くん。」
渡「ん、笑」
さすが、軽く10分ほどで片付いた。
ラウールが美羽の耳と目を塞いでくれて、助かった。
……ベタベタしてたのは気に入らないけど。
向「次からは一人で行かんでな❓」
渡「ん、ごめん、」
阿「……でさ、なんでここがわかったの?」
渡「ぎくっ、」
渡「そ、それは……」
阿「言って?」
渡「……GPS、です…」
9人「は?」
渡「高校生、だし……心配だなぁ、って。」
深「……うっわ、キモ」
渡「おい、やんのか?」
深「やんねぇよ、ごらぁ、笑」
向「俺らみんなで見ようや、?」
渡「ん、」
阿「見るのは俺らの前だけね。」
宮「そろそろラウール、解放してあげたら?」
ラ「あ、だねぇ、」
そう言ってラウールが手を離す。
美「……んえ、?みんな、?」
岩「勝ったよ、笑」
美「……え、」
深「安心して〜、わら」
美「う、うん、?」
てことで、俺らの美羽は、無事(?)守られたのだった。
岩「……さっきのさ、対決の審査しよ??」
美「あ、い〜よ、!」
宮「まず俺らから。はい、!」
美「うわぁ、……!」
涼太があげたのは香水だった。
金木犀の匂い。
不安になってきた。
おれと、ふっかとあべちゃんの、アレ で喜んでもらえるだろうか。
ラ「僕たちからは、これ〜‼️」
渡したのは、ブレスレットだった。
向「俺らとお揃いやで!」
美「やった、毎日つけるねっ、笑」
深「俺らは……これっ、!」
美「っ、?」
渡したのは、プリクラ写真だった。
真ん中に大きく空白が空いていて、
周りに俺らが立っている。
阿「空いているところに、美羽を入れたら…!、」
あべちゃんと手を繋いだり、ふっかとキスをしたり、俺に頭ポンポンされたり。
佐「これグッズ化しようかな、笑」
美「うわぁ、ありがとう…!」
深「てか、写真じゃなくて現実でもするからねっ、?わら」
岩「……おえっ、」
深「おい‼️わら」
目「美羽、優勝は、?」
美「……んー、ふっかさんたち、かな、」
阿「え、まじ。?」
深「うっしゃぁいっ!」
渡「うぇーい、笑」
ふっかさんたち と呼ばれたのは気に入らないが、勝てた。
深「んじゃ、お姫様は俺らが連れ去るんで。」
阿「じゃあね〜!」
また誘拐されないように、と。
しっかり手を繋いで出発した。
美「動物園、」
深「うん、久しぶりだなぁ、わら」
美「初めてだぁ、」
阿「そうだよね、いっぱい思い出つくろうね❓笑」
渡「順番に貸切でいい?」
阿「俺先行ってもいい❓」
深「いいけど俺なべとデート?」
渡「は?嫌そうな顔すんな」
深「お前こそ」
阿「じゃあね〜!笑」
深「ちょ、おいっ、!。」
そうして、俺はふっかとデートをすることになってしまった。
阿部side
阿「今からハムスターの餌やりあるけど、行く?」
優勝することは予想して、もう調べ済み。笑
美「うん、行くっ、!」
阿「行こっか、笑。」
可愛い〜!と言いながら、ハムスターに餌をあげる美羽。
美羽の方が可愛いよ、って言えるようになるのはいつだろう。
阿「……この子、美羽に似てる。」
美「え、私にっ、?」
阿「あ、悪い意味じゃなくって。笑 ……なんか、可愛いなぁ、って」
美「んえっ、?」
照れてる。可愛い。笑
頬をいっぱいに膨らませて食べてる様子も、可愛らしくて美羽に似てる。
愛おしい。
美「あぁ、全部持っていかれちゃった、笑」
阿「次行こっか❓笑」
美「うん、笑」
阿「それでねっ、?ここが、今こうしてて、赤ちゃんが…!」
美「ふふっ、笑」
阿「あ、ごめん、」
つい、喋りすぎてしまった。
美羽の前だと自然体でいられるから、つい自分を出しちゃう。
美「ん、?なんで、?」
阿「え?俺ばっかが楽しんで、」
美「うぅん、あべちゃんが楽しそうで、嬉しいなぁ、って。」
なにそれ。
可愛すぎでしょ、なに?天使なの?
俺の理性狂わすのやめてよね。
……あと、俺以外の男にやらないでね。
阿「美羽、キスしたい。」
言ってしまった。
こっそりしたことはあるけど、ね。笑
美「キス、ってなぁに、?」
拍子抜けしてしまった。
なんか、笑 ピュアだなぁ、笑
阿「んー、美羽の一番大事な部分って、どこ?」
美「心、かなぁ、?」
阿「それを、繋ぐんだよ。」
そう言って、唇を重ねた。
阿「これが、キス。笑」
美「あったかいねぇ、笑」
……なぁに、その感想。
俺はあんなにドキドキしたのに、よゆーなんだね。笑
深澤side
深澤辰哉。33歳。
ただいま、めちゃくちゃ困っております………
ほんの数秒前。
美羽の口から、とんでもない言葉が出た。
美「キス、したい……!。」
深「え?おねーさん、煽ってんの?」
こてっ、と首を傾げる美羽。
可愛すぎてぶっ飛びそう。
美羽はきっと知らないのだろう。キスを。
おそらく、優しいものだと思っている。
おとなをおしえてあげなきゃ、笑
深「ん、いーよ、?笑 (((唇重深」
んちゅっ、ん……
深「んはっ、笑 ……これもキスです。笑」
渡辺side
ふっかから解放されて、こっちへ走ってくる天使。
その名も美羽。
あぁ、可愛い。
誘拐されたからか、5倍くらい可愛く見える。
渡「……んっ、((接吻」
美「ん、?」
渡「……ふっかと、してただろ。なら、俺もいいだろ、」
嫉妬してしまった。
ふっかに、唇を奪われていたことに。
ムカついた。
渡「…わりぃ、嫌だった、か、?」
美「んーん、!笑」
渡「……笑、かあい、w」
コメント
31件
美羽ちゃん無事で良かった〜♪(* >ω<)