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9月1日。静寂だったはずの朝が、世界中で新たな悪夢へと変わる日。神風と朱音の戦いが終わり、わずかな平和が訪れたかに見えたが、それは束の間の錯覚に過ぎなかった。
ニュースキャスター:「本日早朝、世界各地で観測された異常現象について続報です。突然、各国の主要都市を中心に、歩く災厄とも呼ばれる未確認生命体が出現しました。これらの存在は、呪力によって生成されたものと見られますが、その正体はまだ不明です。」
ニューヨーク: 大都市のど真ん中に突如現れた巨大な影。ビル群を圧倒するほどの大きさを持ち、その足元で街が破壊され、逃げ惑う人々の悲鳴が響き渡る。
東京: 都市部を歩く謎の存在。足元に接触した物体は次々と粉々に砕け、街並みが崩壊していく。恐怖に震える市民たちは、何が起きているのか理解する間もなく逃げ惑っている。
ブラジル・リオデジャネイロ: かつて景井が潜入していた政府機関も、目の前で崩壊していく。政府は非常事態宣言を発令し、軍隊を動員するが、手に負えない状況だ。
それは、ただ存在するだけで周囲に破壊と混乱をもたらす。その歩みが進むたびに、地面は割れ、建物は崩れ、生命は絶たれていく。まるで全てを破壊する意志を持った、歩く自然災害のような存在だ。
CPU景井:「これが…新局面の始まりだ…。歩く災厄は、ただのプレイヤーではない。この存在は、人間に隠された”真の力”を引き出すための触媒となる。生き残る者は限られるだろうが…それもまた、この世界の選別だ。」
各国は急いで対策に乗り出すも、呪力を無効化するこの新たな存在には、従来の武器や術式が全く通用しない。次々と倒される術師たち。混乱に陥る政府。希望の光がかき消される中、ただ災厄は歩み続ける。
ニュースキャスター:「この新たな脅威に対して、有効な対策が見つかっておりません。歩く災厄は、まるで世界を終わらせるかのように各地を破壊し続けています…誰か…この地獄を止められる者は…いないのか…?」
都市は次々と崩壊し、人類の希望は消え去っていく。ゲームのルールすら無視して進行するこの新たな存在に、誰も手を出すことができない。全てが崩壊し、滅亡のカウントダウンが始まったかのようだった。
しかし、その時——
一人の影が、破壊の渦中に立ちはだかる。新たな希望が生まれるか、それともさらなる絶望が待っているのか。