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ミリス
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第34話「クリスマスカーニバル」
12月25日(金曜日)。
𝒇𝒓𝒊𝒆𝒏𝒅𝒍𝒚𝐡𝐢𝐥𝐥𝐬タウン駅で待ち合わせをした陽葵と塁。
駅を出ると、塁は陽葵を連れて、少しだけ歩いていく。
陽葵「ねえ、塁くん。今日はどこに行くの?」
塁「それは……着いてからのお楽しみ笑」
陽葵「また秘密なんだ😂」
塁「うん。陽葵を連れて行きたい場所があるんだ」
少し歩いた先に、大きな広場が見えてきた。
そこには大きなクリスマスツリーが飾られ、辺り一面に色とりどりのイルミネーションが輝いている。
クリスマスソングが流れ、たくさんの人で賑わっていた。
陽葵「わぁ……!すごい✨」
そこは、SNSやテレビでも紹介されている有名なクリスマスイベント――
「クリスマスカーニバル」だった。
広場には、温かいスープやホットチョコレート、焼きたてのパン、クレープ、チュロスなど、たくさんの食べ物のお店が並んでいる。
さらに、アクセサリーや雑貨、ハンドメイド作品、クリスマスグッズなどが並ぶフリーマーケットまで開かれていた。
陽葵「食べ物もいっぱいあるし、フリーマーケットまであるんだ!✨」
塁「陽葵、こういうの好きそうだなって思って」
陽葵「うん!大好き😊」
そのとき、広場の一角から子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきた。
見ると、そこには赤い服に白いひげをつけたサンタクロースがいた。🎅
サンタの前には、たくさんの子どもたちが列を作って並んでいる。
「サンタさんとお話したい!」
「お願い事、聞いてもらうんだ!」
「何お願いしようかな〜!」
子どもたちは目を輝かせながら、自分の番を今か今かと待っている。
サンタが手を振ると、子どもたちは嬉しそうに手を振り返した。
その光景を見て、陽葵も思わず笑顔になる。
陽葵「かわいい〜😊 みんなワクワクしてるね」
塁「本当だね。クリスマスって感じするな」
陽葵「サンタさんにお願い事を聞いてもらえるんだって✨」
塁「陽葵もお願いしてみる?笑」
陽葵「え〜?😂 もう大人だから無理だよ〜」
塁「じゃあ、心の中でお願いすればいいじゃん」
陽葵「……それなら、何お願いしようかな😊」
陽葵は少し考えながら、隣にいる塁を見る。
そして、ほんの少しだけ笑った。
――この時間が、ずっと続きますように。
そんな願いが、心の中に浮かんだ。
陽葵「ねえ、塁くん。まず何食べよう?」
塁「もう食べること考えてるの?笑」
陽葵「だって美味しそうなんだもん😂」
塁「じゃあ、気になるところから行ってみよう」
陽葵「やった〜!✨」
二人は笑いながら、たくさんの屋台が並ぶ通りへ歩き出した。
きらきら輝くイルミネーション。
美味しそうな香り。
楽しそうな笑い声。
そして、サンタさんを待つ子どもたちのワクワクした笑顔。
そして――隣には、大切な人。
塁が今日ここへ陽葵を連れてきた理由は、まだもう一つあった。
――このクリスマスを、陽葵にとって忘れられない日にしたかった。
コメント
1件
第34話、幸せなクリスマスの空気がぎゅっと詰まっていて、読んでいるこちらまで温かい気持ちになりました☺️ 陽葵さんが心の中で「この時間がずっと続きますように」と願うところ、本当に可愛らしくてほっこりしました。塁くんが「忘れられない日にしたかった」と密かに思っているのも、彼の優しさが伝わってきて素敵です。イルミネーションや屋台の賑わい、サンタを待つ子どもたちの笑顔…情景が鮮やかに浮かびました。素敵なエピソードをありがとうございます🌷