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第十三話「総大将」
戦場。
アーク軍と防衛軍が激突していた。
爆発。
剣戟。
怒号。
戦場は一気に混戦となる。
⸻
アーク本部。
クロノは戦場を静かに見下ろしていた。
「始まったか。」
ゼノが近付く。
「命令を。」
クロノは振り返らず言う。
「俺は閻魔を封殺する。」
「戦場の指揮は任せた。」
ゼノは静かに頷く。
「了解。」
「幹部各員。」
「作戦を開始しろ。」
六人の幹部が一斉に動き出した。
⸻
防衛軍本部。
ケイトは戦況を見ていた。
その時。
閻魔が静かに立ち上がる。
「どうやら。」
「敵の総大将が来るようじゃ。」
ケイトは頷く。
「……やっぱり。」
閻魔は笑う。
「総大将同士じゃ。」
「わしが行こう。」
ケイトは真剣な表情になる。
「閻魔さん。」
「絶対に負けないでください。」
閻魔は笑った。
「安心せい。」
「伊達に何千年も地獄を治めとらん。」
転移魔法が展開される。
閻魔は一人、戦場へ向かった。
⸻
ケイトは全隊へ通信を入れる。
「全員聞け!」
「閻魔さんが敵総大将を引き受ける!」
「つまり!」
「閻魔さんがやられたら終わりだ!」
部屋が静まり返る。
ケイトは続ける。
「だから絶対に持ちこたえろ!」
「ネイト!」
ネイトは通信に答える。
「ああ。」
「任せろ。」
「俺たちは俺たちの敵を倒す。」
ジョトも笑う。
「総大将は任せた。」
「俺たちは前を切り開く。」
ダッドは拳を握る。
「絶対に突破させねぇ。」
神城怜も剣を握る。
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comi
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谷崎爽奈
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「古流斬さんが帰ってくるまで……。」
「絶対に負けません!」
ユーマも静かに頷く。
「父さん。」
「見ててくれ。」
⸻
一方。
地獄へ続く境界。
クロノが一人立っていた。
その前に現れる閻魔。
二人は静かに向き合う。
クロノが口を開く。
「地獄の王。」
「邪魔をしてもらう。」
閻魔は杖を構える。
「世界を守るのが。」
「わしの役目じゃ。」
空気が張り詰める。
総大将同士。
世界の命運を懸けた戦いが、ついに始まった。
⸻
第十三話 完
コメント
1件
「総大将同士の対決、ついに始まったんですね…!」 戦場の混乱と、各キャラの短い応答ひとつひとつにそれぞれの覚悟が滲んでいて、すごく引き込まれました。特にケイトの「閻魔さんがやられたら終わりだ」っていう台詞、一気に空気が変わって鳥肌立ちました。 クロノと閻魔、どちらにも譲れないものがあって、静かに向き合う二人の緊迫感がページ越しに伝わってきます。この先が本当に気になります…! 古流斬さん、今回も熱い展開をありがとうございます。次話も楽しみにしています🔥