1991年7月に桑野圭は生まれた。決して裕福とは言えない家庭だった。おもちゃは両親の使っていたもの。ゲーム機なんて買ってもらえなかった。そんな彼の子供の頃の夢は幸せになることだった。そして、22歳。有名企業に見事入社。そのときに2歳年上の後に妻となる加藤沙苗(かとうさなえ)と出会った。25歳に結婚、出産。順風満帆かと思われたその時。桑野は会社からリストラを宣告される。その後、桑野は再就職を目指すもののなかなか就くことができなかった。そんなとき、友人からとある広告会社を進められそこへ入社した。しかしその会社は赤字で毎日のように残業を強いられた。さらにパワハラまで。社長である人物は若い女性社員にセクハラをし、それを告発したら殺すなどと脅迫をしていた。その一人に桑野もいた。桑野は毎日のように残業を強いられ、さらにはパワハラなどを受けていた。
「早くやれ」「やらないと殺すぞ?」「このバカ、アホ」「死んでしまえ」「死んでも働け」
だがパワハラを告発すれば妻子を殺すと脅され辞めるにもやめられなかった。その結果、体調を崩してしまう。しかし、休むことも許されなかった。そしてパワハラ被害を受け1年。今に至った。
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