ずっと、ずーっと疑問に思う事があった。
めめとしょっぴーの、友人の域を越えた距離感。
2人は友人の中でも特別に仲がいい。
でも傍から見ているとあまりに仲が良すぎて、たまに本当は隠れて関係持ってるんじゃないの、って思う時がある。
やんわり指摘しても、阿部ちゃんが見たら悲しむよ?と情に訴えても
『ずっとこんな感じだし』
『そんなんじゃないし』
で全く気にしてない、むしろ何が悪いの?くらいの反応。
めめの事は尊敬しているし、しょっぴーも変わらず好きなんだけど、2人の中でのお互いの占めるウェイトだけは理解できないし好きになれなかった。
その距離感を見るのが苦手で、3人で集まるのを避けるようになった。
阿部ちゃんと話す機会があって、ちょっとカマをかけてみたけど
💚「めめを疑おうと思ったこと?そもそも疑う理由がないよ、大事にしてくれてるし」
と笑って答える阿部ちゃんに、あぁ、この人純粋にめめを信じてるんだ、と思ったら急に不憫に思えてきた。
ずっと優しい阿部ちゃん。
そんな阿部ちゃんが、もしめめとしょっぴーの関わり方を見たら傷つくのかも知れないなと思うと、なぜかとても辛かった。
その同情心と辛い気持ちが、恋心だと気づくのにそう時間はかからなかった。
全てが腑に落ちた。
だからあの2人の距離感をこんなに嫌悪するのだと。
その日は阿部ちゃんを救い出して、俺の部屋で結ばれる夢を見た。
めめの事は大好きだし、そんな大好きなめめの大切な人だからと思っていたのに、夢はあまりにリアルで、起きたら夢精もしていた。
そして、一緒に撮影の日。
阿部ちゃんと2人になったタイミングで、俺は勢いで一歩踏み込んだ。
🤍「阿部ちゃん、めめの事好き?」
💚「好きだよ、急にどうしたの?」
🤍「俺じゃダメかなって」
💚「え?」
🤍「俺、めめより阿部ちゃんのこと幸せにできる自信あるよ」
💚「ラウール何言ってるの?あっ、さっきのランチでワイン飲んだもんね、ちょっとお酒回っちゃった?お水……」
不意打ちで壁際に押し込んで、そのまま唇を奪う。
夢で触れたのと同じ、柔らかい唇だった。
🤍「俺、本気だよ?」
コメント
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いつもの安定した話も好きだけど、こういうの大好きだから、楽しみ😊