💜「しょーうた!!」
💙「んあ?」
帰宅後の肌のケアを終え、リビングでいつのまにか寝落ちしていたら、深澤が俺の家に侵入していた。
💙「不法侵入だぞ、ふっか」
💜「いや、合鍵くれただろ!忘れたのか!」
深澤は、じゃらじゃらとこれ見よがしにゴツいキーケースを俺に見せて来た。
その中には見覚えのある鍵がひとつ。
わざとらしく首を捻っていると、深澤が
💜「くれたの!絶対にくれたんだって!」
となおも必死に主張するので笑った。
💙「覚えてるよ(笑)で、なに?こんな時間に現れて。来てもいいけど、連絡くらい入れろよな」
💜「わりい。近くで佐久間と飲んでてさ、帰るより近いから泊めてくんね?」
💙「いいけど。佐久間は?」
💜「とっくの昔に帰った」
💙「解散したのは?」
深澤は言いにくそうに答えた。
💜「2時間前」
時計を見た。今は22時過ぎ。2時間あれば十分帰れたと思うが、深澤のことだ、ここへ来るのに2時間の迷いがあったのだろう。
佐久間と別れた後も、1人でくよくよと飲んでいたに違いない。
深澤はなぜか俺のことを本当に恋人だとは信じていない節がある。
2人で会う時はいつもへりくだっているし、なんとなく落ち着かない。
そして基本、酔っている。
いつか酔っ払いながら俺に「翔太とシラフでデートなんかできるか!」と絡まれたことがある。意味不明だけど、なんだか少しだけ可愛らしかった。
💙「水飲む?それとも風呂でも入る?」
水を取りに冷蔵庫を開けたら、後ろから急に抱きしめられた。
💜「お前が欲しい」
腰にはもう、準備万端の深澤の感触。
そのまま振り向かされて、唇を奪われた。
💙「んっ…ふっう……」
💜「しょう…たっ……んっ」
キスしながら、下腹部のあたりに、深澤のものがぐいぐいと押し付けられている。
キスもそこそこに、俺の手を掴み、そこを触らせて来た。
俺はお望みどおり、手でさすってやる。緩めのパンツに、はっきりと深澤の形が浮かび上がっている。深澤が俺の首に腕を回して、腰をくねくねとさせながら、目を瞑って愛撫に耐えていた。
相変わらず、自分本位のセックスで笑える。
口では愛してる、好きだ、と俺に甘い言葉を頑張って言ってみるくせに、どこか自信なさげで、でも体を重ねる段になると、俺様を発揮する。気持ちいいことが好き、痛いことは大嫌い。
💜「翔太、もっと気持ちよくしてくれ…」
舐めて欲しい合図。
俺はかがんで、深澤のものをしゃぶった。
💜「はっ…んっ…は……あっ」
頭を押さえ付けられ、腰を前後に振られる。喉の奥を犯される。
苦しくて、何度もえずきそうになるけど、深澤は自分の快楽に忠実だ。
俺は早くこの苦しい時間を終わらすべく、深澤の吐け口となって、一生懸命に奉仕した。
💜「でる……っ…」
イクときはあっさりと、俺の口の中で果てた。俺の口の中に飛沫が飛び、俺はべえっとそれを吐いて、手近にあったキッチンペーパーにくるんだ。
視線を感じて上を見ると、悲しそうな顔で深澤が見ている。
💙「なに?」
💜「俺のこと、やっぱり好きじゃないんだ」
💙「は?」
💜「彼氏のもの、吐き出すか?」
💙「変なAVの見すぎだって、拗ねんな」
💜「俺のこと、好きなら飲めるよね?」
💙「まずいから嫌だ」
しつこく絡んでくるので、冷めてしまい、俺はソファに戻った。
ここからはさらにもう一段階深澤の悪いところが出た。
💜「ねえ、好き、愛してる」
💙「はあ」
💜「ねえ、俺とおんなじくらい翔太も俺のこと好きか確かめさせて?」
💙「確かめるって、どうやって?」
しつこいので、俺はいつものように折れてやる。ここからは、深澤の気分次第。
でも、無傷で済まないことはほぼほぼわかっている。
💜「抱かせて」
💙「わかった。じゃあ、どうすればいい?」
💜「服、脱いで」
せっかくサウナで風呂も済ませて、全身に満遍なくクリームも塗ったのに、またやり直しかと思いながら、指示どおり服を脱ぐ。
全身裸になったところで、興奮した深澤がむしゃぶりついてきた。
ソファの背に力いっぱい押し付けられて、後ろの穴をぐりぐりと弄られる。何も準備されていないので、痛いだけだ。
俺は、たまらず、深澤を遠ざけ、ローションを取り、自分で解した。
お預けを食らわされた形の深澤は不機嫌そうに、しかし、舌舐めずりをして俺の準備が整うのを待っている。
自分のものを扱きながら。
💙「んっ……あっ……」
💜「準備はいいか?」
💙「い、いよ……」
深澤は待ってましたとばかり、俺をうつ伏せにして、後ろから突いた。
快感より、苦痛。
今日はいつもよりも解せなかったから、後で念入りなケアが必要だろう。
💜「きもち…いいっ…翔太っ……」
💙「んっ……もうちょい…ゆっく…り」
💜「むり…良すぎてむりだ…っっ」
ぱんぱんぱんぱん
乾いた皮膚のぶつかり合う音が、部屋中に響き渡った。
深澤は発情期のサルみたいに一生懸命腰を振っている。一人よがりに。
それでもまぐれにいいところを突く時もあって、俺はちょっとずつ、感じ始めていた。
物足りないので、自分で自分のものも擦る。
💙「あっ……はぁっ…んっ…」
💜「出る!翔太!出すぞっっ!!」
💙「えっ?俺、まだ…っ…」
💜「うううっ……っ」
深澤は一方的に俺の中で果てた。
中は相当気持ちよかったらしく、何度も何度も精を俺の中に送り込んで来ていた。
💜「よかった?」
💙「……………」
💜「翔太?」
二度もイッてご満悦の深澤が、俺の髪を撫でながら聞いてくる。
俺は慎重に言葉を選んで言う。
💙「あのさ……俺、ふっかのこと嫌じゃないんだけどさ」
この時点でもうこの世の終わりのような顔をされるから堪らない。
💙「なんでもない。シャワー浴びてもいいか?」
💜「うん。行ってら」
深澤は俺の不穏な言葉を掘り下げたくないのだろう、ひらひらと手を振り、テレビをつけて、そちらに集中しているふりをし始めた。
シャワーを浴びながら、どろどろの中を掃除し、ついでに声を殺して自分で自分を慰めた。
スッキリした後、リビングに戻ると、パンイチで眠りこけてる深澤を見つけた。
風邪を引かないようにブランケットを掛けてやり、自分はベッドで寝た。
朝になったら、深澤は完全に酔いが醒めて、どうせまた俺に愛されてないと騒ぎ出す。
俺だけ床で寝かせられたとかなんとか。
俺が俺の困った彼氏を捨てきれないのは、それでもやっぱりどこかに可愛げがあるからだろうか?
俺は俺の愛情の方が、よっぽど深澤より強いと思うのだが、どうだろう?
おわり。
コメント
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愛されてんのに自信ないふっかさん可愛い😂 もっとしょっぴーを愛してあげないと私が黙ってないぞ!!笑
自信ないふっかさんも可愛いね〜。ちゃんと愛してあげれば返ってくるのにね〜💙