テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
85
27
みかさは少し拗ねたようにしながらも、手際よく調理を始める
フライパンに火をかけ、卵を割る音がキッチンに響く
メルトはその後ろ姿を、少し離れたところからぼんやり眺めていた。
メ)……なんか、普通だ
み)ん?なにが?
メ)いや、その……みさかってもっとこう、非現実的な感じなのに
メ)今こうやって料理してるの見ると……
ちゃんと“ここにいる”んだなって思って
ミカサは一瞬だけ手を止めて
み)ふふっ何言ってるの?ここにちゃんといるよ!
優しい声でそう言って、また調理に戻る
しばらくして、いい匂いが部屋いっぱいに広がった。
み)はい、できたよー
テーブルに並べられた朝ごはんは、思わず見とれるくらい綺麗だった。
メ)……すご
み)ほら!食べてみて!
メルトは少し緊張しながら一口食べる
メ)……!
み)どう?
メ)……おいしい✨️
素直に出た言葉だった。
み)ほんと?
その一言で、ミカサの表情がぱっと明るくなる。
み)よかったメルトに食べてもらうために覚えた料理だから
メ)……え?
み)夢の中で、いつか君に会えた時のために
不意打ちの言葉で顔が熱い
み)ちゃんとメルトを幸せにしたいって思ってた
メ)……っ!
みかさの指先がそっと口元についたパンくずを取る
み)……子供みたいかわいっ ボソッ
メ)?何か言った?
み)いーや!何でも!
メ)え〜気になる〜
み)だから何でもないってば!ほら、冷める前に食べて!
少し強引に話を逸らされて、メルトはむぅっと頬を膨らませる
メ)絶対なんか言ったでしょ…
み)ふふ、メルトってほんと分かりやすいね
メ)ぅ……
正論を言われ言い返せなくなりながらももう一口食べる
やっぱり美味しくて、自然と顔が緩んでしまう
み)…その顔好きかも…
メ)えっ//
み)美味しそうに食べてる顔
メ)っ……!///
また不意打ちでメルトは思わず目を逸らす
メ)なんか今日のみかさ距離近くない!?
み)だってやっと会えたんだよ?
さらっと言われて、言い返せなくなる。
み)夢の中じゃ触れられなかったし
そう言って、そっとメルトの手に自分の手を重ねる
メ)……っ
み)こうやって触れるの嬉しいえへへっ
その言葉に胸がじんわり熱くなる
メ)……ほんとずるい//
み)またそれ言ってる
メ)だって……そういうこと普通に言うし
みかさは少しだけ笑って、手を軽く握った。
み)じゃあさ
メ)?
み)今日一日一緒に過ごしてみない?
メ)え
み)買い物行ったりとか外も案内してほしいな
メ)……まぁそれくらいなら…?
み)ほんと?やった
嬉しそうに笑うその顔にまたドキッとする
何故だろう
その時――
ピンポーン
突然インターホンが鳴った。
メ)あ
み)誰?
すっあり忘れていた
今日は三人で遊ぶ約束をしていたことを
メ)ごめん今日さっき言ってた友達と遊ぶ日だ…
み)ふ〜ん
メ)ほんっとーごめん!
メ)家で遊ぶ約束しちゃった…
メ)ごめん断ってくるから…
み)いやいいよ!
メ)え?
み)俺その人気になるし会ってみたい
メ)え、あ、うん…分かった
ちょっと不安だな…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!