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莉奈 オタク
みかさは少し拗ねたようにしながらも、手際よく調理を始める
フライパンに火をかけ、卵を割る音がキッチンに響く
メルトはその後ろ姿を、少し離れたところからぼんやり眺めていた。
メ)……なんか、普通だ
み)ん?なにが?
メ)いや、その……みさかってもっとこう、非現実的な感じなのに
メ)今こうやって料理してるの見ると……
ちゃんと“ここにいる”んだなって思って
ミカサは一瞬だけ手を止めて
み)ふふっ何言ってるの?ここにちゃんといるよ!
優しい声でそう言って、また調理に戻る
しばらくして、いい匂いが部屋いっぱいに広がった。
み)はい、できたよー
テーブルに並べられた朝ごはんは、思わず見とれるくらい綺麗だった。
メ)……すご
み)ほら!食べてみて!
メルトは少し緊張しながら一口食べる
メ)……!
み)どう?
メ)……おいしい✨️
素直に出た言葉だった。
み)ほんと?
その一言で、ミカサの表情がぱっと明るくなる。
み)よかったメルトに食べてもらうために覚えた料理だから
メ)……え?
み)夢の中で、いつか君に会えた時のために
不意打ちの言葉で顔が熱い
み)ちゃんとメルトを幸せにしたいって思ってた
メ)……っ!
みかさの指先がそっと口元についたパンくずを取る
み)……子供みたいかわいっ ボソッ
メ)?何か言った?
み)いーや!何でも!
メ)え〜気になる〜
み)だから何でもないってば!ほら、冷める前に食べて!
少し強引に話を逸らされて、メルトはむぅっと頬を膨らませる
メ)絶対なんか言ったでしょ…
み)ふふ、メルトってほんと分かりやすいね
メ)ぅ……
正論を言われ言い返せなくなりながらももう一口食べる
やっぱり美味しくて、自然と顔が緩んでしまう
み)…その顔好きかも…
メ)えっ//
み)美味しそうに食べてる顔
メ)っ……!///
また不意打ちでメルトは思わず目を逸らす
メ)なんか今日のみかさ距離近くない!?
み)だってやっと会えたんだよ?
さらっと言われて、言い返せなくなる。
み)夢の中じゃ触れられなかったし
そう言って、そっとメルトの手に自分の手を重ねる
メ)……っ
み)こうやって触れるの嬉しいえへへっ
その言葉に胸がじんわり熱くなる
メ)……ほんとずるい//
み)またそれ言ってる
メ)だって……そういうこと普通に言うし
みかさは少しだけ笑って、手を軽く握った。
み)じゃあさ
メ)?
み)今日一日一緒に過ごしてみない?
メ)え
み)買い物行ったりとか外も案内してほしいな
メ)……まぁそれくらいなら…?
み)ほんと?やった
嬉しそうに笑うその顔にまたドキッとする
何故だろう
その時――
ピンポーン
突然インターホンが鳴った。
メ)あ
み)誰?
すっあり忘れていた
今日は三人で遊ぶ約束をしていたことを
メ)ごめん今日さっき言ってた友達と遊ぶ日だ…
み)ふ〜ん
メ)ほんっとーごめん!
メ)家で遊ぶ約束しちゃった…
メ)ごめん断ってくるから…
み)いやいいよ!
メ)え?
み)俺その人気になるし会ってみたい
メ)え、あ、うん…分かった
ちょっと不安だな…