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丈×桜
丈「チケット1枚お願いします」
「1枚で。ありがとうございます」
今日は待ちに待った野球!!もうこの日がオフって知った時からずっと楽しみにしてたんよな。
いつものお姉さんからチケットを買って球場へ。
丈「マジで楽しみすぎる、!」
翼「あ、きたきた!」
丈「おー翼!」
こいつは同じオリックスファンの翼。もう長い付き合い。何年かな。。デビュー前から知ってるな。
翼「今日、朔選手活躍するかな〜」
朔選手というのは今ノってきてる注目の選手。今の1番推しとも言えるかな。
丈「するやろ!この前の試合、ホームラン2本やで!?」
翼「こっち飛んでこんかなぁ。」
丈「こっち来たらファウルボールやw」
こんな感じでいつも試合が始まるのを待ってる。
?「あ!丈くん!今回は絶対負けませんからね!!」
丈「臨むところや!」
たまにファンの子が声をかけてくれることもある。俺らが戦うんちゃうのにな。w
でもこうやって声掛けてもらえて嬉しい。
こうして試合が開幕。
翼「朔選手来た!!」
丈「打て!!」
丈「でもこれ夢やったやろうな。。」
翼「それ前も言ってたw」
丈「いやでもそうやない?中高チームメイトで、いつかプロになって戦おうなって約束してたって。」
翼「それを実現させてるから凄いわ、」
俺も、気持ち分かる。Jrの頃、絶対デビューして一緒にテレビ映ろうなって約束した奴ら。辞めちゃった奴もおるし、先にデビューした奴、今同じグループで頑張っとる奴。約束したからって全て当たり前に叶う訳じゃない。ほんまに、奇跡に近い。あの2人見てたら何か嬉しくなるわ。。
丈「ダメや、アウト、、」
7回裏。3-4でツーアウト満塁。ここで朔選手に打席が回ってくる。これでヒットが出れば同点に!お願い。。
カキーン
丈「ヤバいヤバい!!!!」
翼「ホームラン!!!」
丈「待って激アツすぎん!!??」
翼「サヨナラホームラン!!!!」
俺らファンは総立ち上がりで大歓声。今日1回も打ててない朔選手が最後の最後、サヨナラホームラン。しかも元チームメイトから。激アツ展開すぎて。。
翼「もう今日寝られんかも。w」
丈「いや分かる。ヤバかったな。」
数日後。やばい展開が待ち受けていた。
ス「サプライズです!」
丈「え、何が??」
ス「行きますよ!!」
丈「え??」
突然スタッフさんに目隠しされ、車で移動。野球関連の仕事ちゃうかったん??
ス「着きました。」
ス「目隠しを外してください!」
丈「…え?」
目隠しを外すと、数日前に訪れた場所。
ス「今回はスタジオではなくロケです!」
丈「え、ちょっと待ってどういうこと?」
ス「1日球場スタッフになってもらいます!」
丈「え!マジか!!え!夢やったんですよ!!え!嬉し!!」
球場に入ると、いつものお姉さん。
丈「おはようございます、お願いします」
「お願いします。今回、藤原さんの指導を任されました、田中桜と申します。」
丈「田中さん。」
「はい。」
「それでは早速こちらに。」
丈「わ!スタッフ専用って書いてある!」
「スタッフなので。」
丈「そっか!!」
「まずトレーニング機器の整頓からお願いします。これと同じになるように。」
丈「これは普段から選手が使われてるんですか?」
「そうですね、試合前などにちょっとしたウォーミングアップで使ってます。休日でもここでストレッチしたりトレーニングしたりする選手の方もいらっしゃいます。」
丈「じゃあもしかしたら、今日、、」
「会えるかもですね。」
丈「マジか!!」
丈「こうですか?」
「惜しい!反対ですね、」
丈「反対か、!」
「少し配置が違うだけで選手のコンディションにも関わってくるので細かくなってしまうんですけど。。」
丈「そうなんですね!この配置が選手のパワーの源なんですね!」
選手に対して丁寧で、細かな事でも丁寧に作業をしてる田中さんに惹かれていくのが分かった。
丈「どうでしょう」
「完璧です!」
「では少し休憩しましょうか」
ス「カメラ止めます。藤原さん水分。」
丈「ありがとうございます」
「!!カメラ回してもらっていいですか」
ス「あ、はい!」
丈「え、なになに?」
丈「え!!朔選手!!!」
朔「あ、こんにちは〜。」
丈「すみませんお邪魔してます」
朔「いえいえ。どうぞごゆっくり!」
丈「朔選手はトレーニングですか?」
朔「そうですね、たまに来てます。」
丈「待ってほんまに嬉しい。この前の試合も観に来させてもらってて」
朔「ありがとうございます」
丈「こういう日頃からの努力が実ったんだなって分かりました。」
朔「すごい、いい感じにまとめてくれてw」
朔「それじゃあ失礼しますね」
丈「ありがとうございました!」
ス「カメラ止めます」
ス「ちょっとカメラ変えてきます。2人で大丈夫ですか?」
丈「あ、はい!」
朔「桜〜」
え、、“桜”??名前呼び?どういう関係?付き合ってるとか、?え、最悪、、好きになってすぐ失恋とか。。
桜「ちょ、藤原さんいらっしゃるから!」
朔「あっ。すみませーん、w これ鍵。」
桜「あ、ありがと。」
桜「すみません、」
丈「いえ。」
丈「あの、、朔選手とお付き合いされてたり、?」
桜「違います。」
桜「兄です。」
丈「アニデス?」
桜「はい。双子の。」
丈「…え!?朔選手とですか!!?」
桜「はい。苗字も同じでしょう?」
丈「たしかに!!」
桜「それに、私の名前と朔の名前。なにか気が付きません?」
丈「えっと、、桜さんと、朔さん、?」
桜、朔、、
丈「桜咲く!!!」
桜「正解です!」
良かった、失恋じゃなかった、、
桜「え。」
丈「あれ、顔赤くない?大丈夫ですか?」
桜「え、あ、あの、さっきの、聞こえてました、」
丈「さっきの?」
丈「え、、もしかして、、失恋じゃなかった、ってやつですか、?」
桜「はい、」
待ってやらかした。いや、でもこの反応わんちゃんあるかも、
丈「もうバレちゃったので言うんですけど、というか、こんなダサい感じで言いたくなかったんですけど、好きです。もしよかったら付き合ってください。」
桜「私でよければ、」
丈「やった!」
桜「1枚ですね!ありがとうございます!」
今日もいつものあの子からチケットを。