笠島電車

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一つ手前の”天神さん”最寄り（塚島天神前）と比べて雰囲気がさらに変わっている。

そう語るのは数年前まで”天神さん”最寄りとこの駅で働いていた駅員A。

A曰く、

この駅は何といっても”一番目”がおおいのだ。

笠島電車で”一番目”に

・乗降客数が少ない

・駅がキレイ

・古めだけどどこか新しい

・駅員がストライキを起こした（随分前のこと）

・駅員が一部時間帯に限り「改札口」から離れる

・リニューアルが始まった

・リニューアルに失敗した（これが原因で雰囲気が重々しい）

駅である。

とのことだ。

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俺は思った。

不憫で仕方ない。

駅員がストライキをしたのもこの駅が一番目。

※一部時間帯いないのもこの名残

しかし、駅自体は無機質ではない。

一言で言うならやさしい。

とでも言えばいいだろうか。

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駅構内の張り紙や自販機のラインナップはほかの駅に比べて若干異なっていた。

さきに先述したものは

通常ならば「糞に注意」だったり無機質な感じだが、

この駅は違った。

「またこの時期が来ました。色々とお騒がせします。飛び立ちまでどうかよろしくお願いします。」だ。

都会の駅に比べて駅前こそは寂れている。

リニューアルにも失敗した駅なだけあるのかもしれないが。

後述したものとしては

飲み物が基本な自販機。

この駅には「電麺」という自販機がある。

電気ビリビリではなく、笠島電車の社員食堂で出されているメニューの一つだ。

これまたホットな状態で提供してくれる。

「電麺」

これは非常においしいらしい。

豚骨ラーメンにイカ墨とあらかじめ炊いたご飯が中に入っている。

笠島”電”車の社員食堂で食べる”麺”類はこれらしい。

旅客が「電麺」を味わえる貴重な駅。

これだけ見ればそこまで問題はなさそうに思える。

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駅に欠陥がある。

しかもトイレだ。

大問題。の極み。

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トイレが笠島電車の駅で唯一和式だ。

ほかの駅は洋式だが。

しかもつい数年前までボットン式だったとか。

ストライキで緊急改修がなされたらしいが和式が残っている駅としても名高い。（のか？）

和式から洋式に工事するときと同時にリニューアル使用としたが失敗した駅。

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暗い過去があるこの駅。

「電麺」をぜひ食してほしい所存である。

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塚山南口の駅前にはなにもない。コンビニすら。

そののどかな感じが好まれているのだろう。

駅員は皆のどかに働く。

乗客も皆のどかに乗り降りする。

そんな駅が塚山南口だ。