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つっっっっっかれた……
カトレア(あんのハゲ、めんどくさい事押し付けやがって…)
大学を終える→ハ……マーティン先生に雑用を押し付けられる→今、夜の8時
カトレア(ここ街灯少なくて怖いんだよな~…さっさとアパートに帰ろ…)
体は疲れ果ててさっさと風呂に入って寝たい気分だった、明日は講義が午後からだからゆっくり寝れる…
おかしい
思い込みかもしれない、気のせいかもしれない
でも
自己意識過剰なのかもしれない、空耳なのかも…
無意識に足が早くなる、そうすると私の後ろから聞こえる足音も早くなった
心臓が飛び出そうになった、脳が、本能が告げている
私は走った、出来るだけ早く、出来るだけアパートまでの道で要り組んでいるところを選んで
アパートに付く頃にはそれの気配は消えていて、足音もなくなっていた
私はその日、久しぶりに感じた恐怖で寝られなかった。
翌日
カトレア「……頭が働かない、寝られなかったからかな…」
でも大学には行かなくちゃ行けない
カトレア「…あ、スマホ……」
昨日、あのままベッドで震えてたから充電を忘れてた
カトレア「……30か…」
もう時間も無いし、スマホはこれで我慢するしかない…今度モバイルバッテリーでも買おう
カトレア(大学までが…いつもより遠く感じる)
いっそのこと単位は別の日に補って今日は休むか……そう考えてたら
カトレア「……ぇ」
道の電柱の影に、人がいた…その手には私が愛用してるリップクリームが握られていた
カトレア(そういえば昨日、走っているときに何か落とした気がする……もしかして…)
その瞬間背筋が凍った、そして悟った
昨日着けていたやつはあの男だった
カトレア(落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け、大丈夫、目を合わせなければいい、いつもみたいに、普通に、大学に行くんだ)
男のいる電柱を横切るとき生きている心地がしなかった
でもその後が最悪だった、そいつが着いてきた
一定の距離を保って
気持ち悪い、そいつは見た目は同年代に見えたがあまり大学では見ない男だった、面識すらない
吐き気を覚えながら大学の門の前まで着いた
カトレア「…ぁ」
そこには見覚えのある顔があった