テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
桜はもうとうに落ち
季節外れの日差しの中
ここには緊張の空気が流れた
▢○市立◯△中学校 第2音楽室
今日は
吹奏楽部新入生のパート発表の日である
楽器に囲まれたこの部屋にいるのは
十数名の1年生と顧問の教師
そろそろ自分がこれから3年間続けるパートが発表されると思えば
皆緊張するものだろう
私はそこで1人
どこか楽観的に事を見ていた
白川優月 1年生
元々フルート志望で 今日まで練習して来た
フルートは2本あって
希望者は2人
なのに枠は1人
なんて残酷何だと思いつつ
どうせ私は受からないだろうと
友達を励ましながらその場にいた
そろそろ運命の結果発表。
何故か私は1番に呼ばれた
「パーカッション」
フルートは希望者が多くて困っているという話は先生から聞いたことがあった
他にもフルートを持っていた子がいたらしい
だから
第2希望は打楽器ですと言った
まぁ、正直結果は目に見えていたし
何とも思っていないけど
…
正直、もし本当になれたら……、
きついけど、きっと楽しいものになったと思うから……、
歌のために、歌が好きで、肺活量が必要だって
フルートって、チューバと同じくらい肺活量必要なんだって
…
ちょっとだけ、
「やってみたかった」
…だなんて
身勝手だったかな
✧ ~ 1-1 「たった一枠」~ ✧
終
コメント
1件
えー、第2話まで読んだよ! フルート希望だったのにパーカッションに回されるって、しかも一枠しかないってのがもう胸に来たわ…「やってみたかった」の一言がすごくリアルで、ちょっと切なくなった。でもパーカッションもきっと合うと思うし、続きで楽しむ顔が見たいなあ🔥
ゅ
あめ
56