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スタジオに入った瞬間、俺は少し緊張していた。
顔に出てないよな…。
昨日のことが頭から離れない。
朝のキスも、勇 斗の体温も全部。
ちらっと隣を見ると勇 斗はいつも通りの顔でメンバーと話している。
なんでそんなに普通なの……?
俺だけ意識してる見たいで少し悔しい。
塩崎💙「よっしー今日なんか静かじゃない?」
吉田🧡「え、そう?」
不意に声をかけられて少し驚く。
山中🤍「うん、なんか変。」
吉田🧡「変じゃないし!」
思わず強く返してしまって余計に怪しい。
曽野♥️「え、なんなんその反応w」
笑いながらツッコまれてますます居心地が悪くなる。
ヤバい。バレそうだな…。
その時、
佐野💟「おい、仁 人ちょっとこっち、」
振り返ると勇 斗が手招きしていた。
吉田🧡「…なに?」
佐野💟「いいから」
さり気なく人の少ない廊下に連れて行かれる。
吉田🧡「ちょっと…なに?」
佐野💟「顔、分かりやすすぎ。」
吉田🧡「は?」
佐野💟「『好きな人出来ました!』って顔してる。」
図星すぎて言葉が詰まる。
吉田🧡「誰のせいだと思ってんの?」
佐野💟「ごめん、でも可愛い。」
吉田🧡「可愛いとか…言うな。」
言いながらも距離が近くて落ち着かない。
佐野💟「そんなに意識しなくていいって。」
吉田🧡「いや…無理だろ。」
佐野💟「じゃあさ、」
勇 斗が少しだけ顔を近づける。
佐野💟「バレたらバレたで良くない?」
吉田🧡「よくない!絶対イジられるじゃん。」
佐野💟「まぁ、それはあるw。」
楽しそうに言うのが腹立つ。
佐野💟「でもさ、」
ふっと、少しだけ真面目な顔になる。
佐野💟「あいつらも、お前も大切なメンバーだから、隠すのもなんかやだなって、俺は思ってる。」
勇 斗の言葉に胸が少し揺れる。
吉田🧡「俺は、少し怖い。」
佐野💟「…そっか。」
と、勇 斗はやわらかい声で返した。
佐野💟「じゃあ無理にとは言わない。」
勇 斗はいつも優しい。
でも今はその優しさが俺の胸にグサグサ刺さる。
吉田🧡「でも…俺も隠すのはやだ…。」
佐野💟「えっ?」
吉田🧡「成り行きで、とかなら……良いかな。」
_______________________
その日の休憩時間。
俺がソファに座ってスマホをみていると勇 斗が隣に腰掛けて来た。
近い近い近い近い。
意識しないようにしても、どうしても気になる。
佐野💟「仁 人。」
小さな声で呼ばれて、そっと視線を向けると勇斗の指が俺の指に触れてきた。
吉田🧡「……っ!?」
びくっとするけど振り払えない。
むしろ少しだけ指を絡めてしまう。
何やってんだ…俺…
次の瞬間、
塩崎💙「ねぇ、今仁 人と勇 斗、手繋いでなかった?」
空気が止まる。
吉田🧡「…………は?何言って…」
とぼけようとしたけど遅かった。
曽野♥️「俺も見たで。」
山中🤍「俺も。」
一気に視線が集まる。
吉田🧡「違うって!!//」
慌てて手を離すが、案の定手遅れ。
塩崎💙「え?なに?そういう感じですか?」
曽野♥️「もしかして2人、付き合っとるんw?」
確信を突かれて言葉が出ない。
どうしよう、と隣を見ると_____
既に勇 斗が口を開いていた。
佐野💟「うん。付き合ってる。」
吉田🧡「はぁ!?!?!?!?」
スタジオ内に俺の声が響く。
吉田🧡「そんなにすんなり言う!?」
佐野💟「だって事実じゃん。」
平然と答える勇 斗。
佐野💟「バレて、成り行きなら良いって言ったじゃん。」
吉田🧡「今じゃないだろ…。」
俺が1人混乱している中、メンバー達は大盛り上がり。
塩崎💙&曽野♥️&山中🤍「やば!!いつから!?!?」
顔が熱すぎる。
何も考えられない。
こんなの公開処刑じゃん…。
するとぽんと頭に手が乗る。
佐野💟「はいはい、その辺で。仁 人困ってるでしょ?」
勇 斗が軽く制する。
佐野💟「あとでちゃんと話すから。」
そう言ってさりげなく俺の肩を引き寄せる。
吉田🧡「……………………なにこれ…。」
佐野💟「守ってる。」
当たり前みたいに返された。
ずるい。
本当に。
この佐 野 勇 斗という男は。
吉田🧡「ばか。」
佐野💟「好きでしょ?」
吉田🧡「まぁ…ちょっとは。」
そう答えると楽しそうに勇 斗は笑っていた。
騒がしいスタジオの中で、2人の距離だけは前よりもずっと、近くなっていた。
________続く♡
コメント
3件
ずっとニヤニヤしながら読んでました。最高です
よければコメントお願いいたします!