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ふゆ「全自動……」
愈女「遮光器土偶……!」
望月「感じるでしょ? 猛烈にロマンを感じるよね?」
穂葉「遮光器土偶っていうと、あれですよね? 縄文期の、こういう」
望月「そうそう」
史「で、全自動ってのは?」
幸介「お、兄やんでも気になる?」
史「いや、気にならねえ奴のがやべぇだろ」
珠衣「あれは恐ろしかったよ……。 震撼したよ学校が」
ふゆ「なんと……」
愈女「みんな同級生なんだよね?」
幸介「うす。 腐れ縁みたいな」
愈女「中学校も同じところ通ってたの?」
幸介「そう、高中っす」
愈女「あ、知ってるよ? 大きな柳の近くでしょ」
穂葉「この辺って来ることあるの?」
愈女「んーん。普段はあんまりだけど、この間ね?」
穂葉「あー……、お疲れさまでした」
愈女「いえいえ、その節は本当にお世話になりまして」
史「で? 何なんだ、その全自動なんたらってのは」
望月「全自動遮光器土偶だよ。 光って喋る」
史「おもちゃじゃねぇか」
望月「おもちゃじゃないよ。 革新的なデバイスだよ?」
珠衣「でも失敗作だったんでしょ?」
望月「お……? 割りと容赦なく抉ってくるよね……」
幸介「さすがに教師の代わりは無理だったんだよなぁ」
史「なに?」
望月「や、教科によると思うんだよね」
珠衣「まぁ、体育ならね?」
史「なんだと?」
望月「そう、体育教師なら行けたはずなんだよ」
幸介「最後、窓から飛んでったもんなぁ」
珠衣「恐ろしい事件だったよ……」
史「……最近の若え者やべぇな。 なに言ってんのか全然分かんねぇ」
ふゆ「相身互いです。 大社の巫女も、聞き慣れない言葉を使う者が多くて」
愈女「現代用語の勉強は大事ですよ。 常に知識のアップデートを!」
穂葉「うーん……。 では、続いてのお便りを」
史「ちょい待て」
穂葉「え、なに?」
史「それは俺が読む」
穂「? 別にいいけど」
史「えー、続いてのお便りは、《年輪クーヘン》さんから頂きました。ありがとね?」
『穂葉ちゃん家のザリガメくん、モミジって名前だけど、察するに背中の手形って穂葉ちゃんが付けたんだよね? それでモミジって、ちょいとサイコパス過ぎやしませんか?』
穂葉「え、ひど? ちょっとヒドくないです?」
ふゆ「ほぉ?」
愈女「お、この子がモミジちゃん? かわいー!」
史「や、一理ある」
望月「うーん……?」
穂葉「いや違うんだって! ホントに」
珠衣「あれでしょ? パンッ!てやってワサワサーってやったんだよね?」
幸介「あー、見てた。 たしかにそんな感じだったわ」
望月「これは少し言わせてもらうと、ちょっと誤解があって」
穂葉「そうそう! そうなんですよ」
ふゆ「これは玄武ですね? 希少な個体のようですが」
愈女「この子、昔めちゃくちゃ大きかったでしょ?」
望月「お、分かるんだ? さすが」
愈女「これは、あれですよね?」
ふゆ「人々の念ですね。 彼を巨大化させていたのは」
穂葉「そう。それを散らしてあげて」
史「けどな? このお便りみてぇに思われんのは、お前の普段の行動がだな」
穂葉「とりあえず、そのお便り見せてもらっていい?」
史「なんで?」
穂葉「や、ちょっと住所知りたいなーって」
史「そういうトコだっつってんだろうが!」