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望月「まぁまぁ、気を取り直して」
穂葉「むぅ〜……」
史「ったく。 もう俺が読むぞ? このまんま」
穂葉「ちぇー……」
望月「ちょっと待って!」
史「あ? どうしたん?」
望月「……それ、私が読む。てか見なかったことに、できない……、かな?」
史「なんでだよ?」
幸介「せっかく送ってくれたんだろ?」
珠衣「紹介しなきゃ失礼だよ?」
望月「えっと……、じゃあ……、続いてのお便りは《うたたね慕情》さんから頂きました。ありがとうございます……」
『禍津星霊神っていう名前、史さんは嫌がってるみたいだけど、それを連呼するのヒドくないですか? それはそうと、なんでそんなイカつい名前してるんですか?』
穂葉「うわ………」
史「………ちょお見せろ、それ」
望月「いやいや、なんで?」
史「あん? 別に他意はねぇよ。 住所見るだけだ」
穂葉「ほら全然ヒトのこと言えないじゃん!」
ふゆ「誤解があったのなら謝ります」
愈女「ごめんなさい。 でも、むしろ逆なんですよ」
望月「逆……って言うと?」
愈女「ほら、妖怪や怨霊もきちんと祀れば神になるって聞いたことないですか?」
ふゆ「あえてその名を丁重に扱うことで、善きものに変じるよう心掛けております」
愈女「当社では!」
史「……神社ぐるみでやってんの? まぁ、そうな。 そういう考え方もあるわな。 悪い。サンキューね?」
幸介「そんで?」
望月「ちょっと……っ!」
史「あん?」
幸介「なんでそんなイカつい名前なん?」
穂葉「うわ………」
望月「あぁ………」
珠衣「たしかに気になるよねー」
史「別に、そんな大した話じゃねえよ?」
幸介「あ、そうなん?」
穂葉「いやー………?」
史「何なら話してやろうか? 今ここで」
幸介「お、マジで? 聞きてぇ!」
望月「ちょちょちょ……! それは、本当にあれ?」
史「あん?」
望月「本当に、聞いて大丈夫なヤツ?」
史「どうってこたねぇよ? 聞いた者 が発狂するくれぇだろ」
穂葉「はいおしまい! この話はここまでで」
ふゆ「色々ありますものね」
愈女「神様やってるとねー」
幸介「発狂はやべぇな………」
珠衣「触らぬ神にってヤツだね……」
史「別に祟りゃしねえや。 ちょっとアレがアレになるだけだ」
望月「その“アレ”の度合いがヤバいんよ……」
史「まぁいいや。 それよか、姫さん方は行けるクチかね?」
ふゆ「お酒ですか?」
愈女「あ、好きですよ? 大社もたくさん新酒を頂くので」
史「じゃあ、ちと買ってくる」
ふゆ「あ、お気遣いなく」
愈女「じゃあ私も一緒に」
史「いいよ。 お客さんは座ってりゃいいさ」
幸介「お、出んの? 俺も行こー。アイス食いてぇ」
珠衣「あ、じゃあ私のもお願い」
幸介「おう、あれな? 了解! 千妃は?」
望月「じゃあ、あれで」
幸介「おう、ストロベリーのやつな」
史「ほんじゃ行ってきます」
穂葉「はい行ってらっしゃい」
望月「近くの酒屋さん?」
穂葉「そう。 酒に逃げる男………」
望月「まぁ、でも常備はしてないんでしょ? たまには、ね?」
穂葉「まぁねー」
望月「うん。 えーっと、じゃあ続いてのお便りは。 あ、本日最後のお便りだね」
ふゆ「あっと言う間ですね」
愈女「ねー? 楽しかった!」
珠衣「また遊びに来てね?」
愈女「うんうん!」
望月「お便りをくれたのは《九−二は?》さんですね、ありがとうございます」
『禍津星霊大神さまに折り入ってご相談があるのですが、近くお伺いしてもよろしいでしょうか?』
珠衣「ぬわ!? なんかスゴい音したよ!」
史「なんか言ったな? いま何か言ったな?」
望月「うわぁ………」
穂葉「もういいから早く買い出し行ってくださいよ!」