「………は、?」
息が整った頃には、そんな情けない声を漏らしていた。
はこたろーが、死んだ?
嘘だよ。そんなわけない。
認めてたまるかよ…
「…すみません、今、なんて──」
[……受け入れたくないのも無理はありません。]
[でも、これが現実です。とても、残酷ですがね…]
目の前の医者は、まるで俺の心を見透かしたように言う。
やめろよ。少しは夢を見させてくれよ。
ちょっとくらい、甘えたっていいだろ…?
[はこたろーさんは、事故によって亡くなりました。]
やめてよ。
[全身を強く打ち、腕と脚は複雑骨折。]
それ以上喋らないで。
[搬送された直後にはもう、心臓は止まっていました。]
黙れ。
[即死しなかっただけでも奇跡でしょう。]
もう聞きたくない。
[苦しみながら亡くなられたのは、とても残念ですが…]
想像するだけでも吐き気がする。
どうして俺じゃなかったんだよ…
なんではこたろーだったんだよ…
後悔ばかりがぐるぐる回って
俺にずるずるとしがみついて離さない。
[──……ぃ…!……じょ…………か?]
[…大丈夫ですかっ!?]
「はいっ!!?」
[どうなさいました?さっきから声をかけていたのですが…]
「あっ、あぁ…!すみません…あははっ…!」
俺は今、上手く笑えているだろうか。
[あの…泣いていらっしゃいますよ?]
「…え?」
一瞬理解出来なかった。
泣いてる?誰が?俺?そんなわけないじゃんか。
目が霞んでいるだけ……
あれ……
なんか、ほっぺが濡れてる……
なんで……?
「…ふっ、ぅ、あぁっ……!」
「うわぁぁぁぁあああ……っ!!」
俺はその場に座り込み、ただ──泣き崩れた。
帰りが遅いと思った時点で気付けば良かったんだ。
はこたろーが辛い思いをしている間に
俺は何をしていた……?
ゲームをしてたよな。
テレビを見てたよな。
時計ばかり見てたよな。
はこたろーの帰りをじっと座って待ってたよな。
立ち上がるべきだったのに。
外に出るべきだったのに。
一緒に帰るべきだったのに。
ホント、最低だよ──
人殺しのようなもんじゃねぇかよ。
俺は俺が大嫌いだ。
『…兄さん』
『あのね、僕……』
『兄さんのことが、好きなんだ。』
はこたろー
ごめんね……
こんなお兄ちゃんでごめんね……
失望したよね……
『…ごめん、引いちゃう、よね。』
そんなことない。
驚きはしたけど、俺もお前が好き′′だよ′′
「ごめん」
「お前にはもっと素敵な女の子が居ると思うよ…!」
この一言が
俺が
はこたろーを壊したんだ。
嫌な思い出ばかりが
走馬灯のように蘇って来る。
なんで?
現実っていつもこうだ。
理不尽なことばかり。
でも、それらにはちゃんと理由があって──
その理由を作ったのが、俺。
やり直したい。
どれだけ思ったことか。
でも、それは叶わない。分かってるんだ。
こんな現実なんて──
あんまりだ……
──────────────────────────
ずっと叶わないと思っていたことが
今、叶っている。
夢でもいい。この機会をも失ってたまるか。
「…はこたろー!」
『今度は何?』
「俺のほっぺ叩いて!」
『は?兄さん…そんな性癖を隠し持って…』
「待って違うのそんな目で見ないで」
『じゃあ何?周りから見たらただの変態なんだけど。』
「え゛っ?ひどぉ!そんなんじゃないよ!!」
「夢が現実かを確かめようと思って!」
『自分で叩けよ……えいっ』
ぺちんっ!!
「……い゛っだぁあああああっっ!?!?」
『ふはっw うるさ…w』
「ほぇ?」
『え?』
ストップ?今はこたろー笑ったよね?ね?
ふはっw って笑ったよね!?
「──流石 我が愛しの弟……お兄ちゃん幸せ……」
『なっ/// 冗談よせって気持ち悪い…!』
「むふ。ちゃんと痛かったよ?」
『ごめん僕 日本語しか分からないんだ』
「これ日本語なんですけど」
『………』
「…無視?無視なの!?お兄ちゃん悲しい!!」
『黙れデブ。』
「ご褒美ありがと♡」
『はぁ……………』
後半ちょっとふざけちゃったけど
これでここが現実ってことが分かった。
今度こそ
はこたろーを救ってみせる。
運命を変えてみせる。
『そろそろ本題に入ってもいい?』
「……いいよ。心の準備は出来てる。」
『あのね、僕──』
──────────────────────────
はぁいここまでぇぇっ!!←ふざけんな
お久しぶりです…
天に召される覚悟で書きました、藍羅です。
遅れてすみませんでした……
しかも良いところで切って申し訳ありません……
挙げ句 唐突に過去編 終わらせてごめんなさい……
これを書いている今、作者はトイレにいます。
急に腹痛が走って、ね。
何 故 持 ち 込 ん だ し
しるこさんが「好き′′だよ′′」って言ったじゃん?
あれ分かりにくいと思うけど、
今もはこたろーさんに好意を抱いている的なことを
表現したつもりなんよね
国語の勉強が足らんね。表現力と語彙力。
磨いてきます…
深夜テンションなので(いつもやん)
今回はここまで
……ちょっと待て
明日テストなん?今気付いた
ヤバい今0:44でしょ?
ノー勉なんだが???wwwww
どうしようマジで終わったwwwww
絶望の中に差し込んだ光なんてタイトルだけど
リアルの私希望もクソもないwwwwwwwwww
( ′-′ )スンッ…
マジでどうしよう……(頭抱える)
なんらかのミスで風邪ひかねぇかな←
今度こそ終わります(2つの意味で)
おつあいら~…!(絶望)
コメント
3件
www 最後で吹きかけたwww
誤字発見…すみません訂正します… 「夢が現実か」→「夢か現実か」
あっ、あと番外編消しました! こちらの都合ですみません…!