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「……乃さん、志乃さん?」
「え?」
「どうかした?ボーっとして」
急に腕を掴まれ、我に返ると目の前の蓮くんが少し心配そうな顔をして私を見ていた。
そうだった。
いつものように仕事終わりに蓮くんと待ち合わせしてたんだった。
「ごめん、ちょっと考え事してただけ」
「本当?」
「うん。あ、仕事お疲れ様。お腹空いたよね、何食べる?」
残っていたコーヒーを一気に飲み干すと慌てて席を立ち店をあとにする。
何をやっているんだろう。
蓮くんが来ているのにも気づかないなんて……
思わずため息が漏れる。
直樹と再会したことを母に知られてから、ここ数日。
会うたびに親から結婚の事を急かされ始めるようになった。
前々から時々、嫌味交じりに言われることはあったがここまでストレートに言われるようになったのは私に特定の相手、いわゆる直樹が現れたからだ。
何度、直樹とはそういうんじゃない**************************
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