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ども、作者です。
一応言っておきます。
パクリなしで読んでください。
夏休みのある日の出来事だった。
カーテンを開けて、空を見上げる。
雲一つない晴れだ。
この地域だと晴れが珍しいので、みんな外で遊んでいる人がいつもより多い。
「お兄ちゃん!出てきてっ!」
私はお兄ちゃんの部屋の真ん前まで来て、叫ぶ。
叫んでも返事がない。
ため息をつく私に母は、声をかけてくる。
「ほら、海。もう大丈夫だし、あきらめていいんだから。」
母の【あきらめていい】とは、兄のことだ。
兄は、小学生の時にゲーム中毒になってしまって、不登校になってしまったのだ。
兄が不登校になったとき、私は年長だったから、意味がわからなかった。でも母は
「絶対にお兄ちゃんみたいになってはいけないわよ。」
そう何度も繰り返して語っていた。
もともと教育熱心な母は、いつも兄には勉強だけをさせて、
「遊ぶのは幼稚園まで」
と言っていた。
当時園児だった私も、遊べるのは園児までだろうなとわかっていた。
だから、幼稚園で目一杯遊んで過ごそうと思った。
母がいつも付き添って勉強を教えるため、私達は監視されているようだった。
だから、ふざけれない、遊べない、スマホも使えない。
でも、母がいつも付き添って勉強を教えてくれたからか、毎回満点ばかりとっていた。
その点には私達兄妹も感謝していた。
父は単身赴任中だから、助けを求めれない。
誰も母を止めることはできなかった。
それが失敗だったのだろう。
だから、兄は勉強がとてもできて、1位ばっかりとっていた。
だから、みんな兄のことを真面目くんや、宿題をやってくれる人でしか扱わなかった。
そんな兄だから、友達もできずに、一人で過ごしていた。
兄は退屈だったのだろう。
だから、だんだん勉強に手を抜くようになってきた。
それを知った母は怒鳴った。
「なんで、手を抜くのよ!あなたは勉強だけが取り柄。
顔も運動もできないから、勉強くらいはやりなさいよ!」
その言葉で兄はキレた。
「なんで、そんなこと言うんだよ!どうせ、俺には勉強しか取り柄はねぇんだろうよ!
友達もできずにいる俺の苦しみがどうわかる!」
そう伝えて兄は部屋から、出てこなくなった。
これが、引きこもりというやつなのだとわかったのは、小学生になってからだった。
ずっと、兄は耐えていたことを知った私は何もできずにいたことを申し訳なくなった。
だから、私は今も兄を呼ぶようにしている。
それが私にできる、唯一のことだから。