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〜渡辺side〜
俺は今日は涼太と2人でラジオ収録。…なんだけど涼太が来ない。涼太はしっかりしてるから遅刻することなんて考えられない。なのに今は時間になっても全然来なかった。
渡辺「…涼太?」
もしかしたら敵に襲われたのか…。嫌な予感がして俺は涼太に電話をかけた。でも何度かけてみても繋がらない。
渡辺「…なんで?」
パニックになりそうになったけど俺はひとまずふっかに電話をかけてみた。そしてふっかから言われたことに驚いて固まる。
渡辺「…佐久間と阿部ちゃんも?」
ふっかから教えてもらったのは涼太だけじゃなくて阿部ちゃんと佐久間とも連絡が取れなくなったって事だった。
もう3人も一気にともなると敵に襲われたとしか考えられない。
ラジオ収録は中止になったので俺は涼太の家に行こうと思った。けど涼太は昨日番組の収録で地方に行っている。だから家に行っても多分居ない。俺はマネージャーに聞いて涼太がどこに行ったのか教えてもらってそこに向かった。
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マネージャーに教えてもらった場所に着いた場所は畑に囲まれて自然豊かなところだった。
渡辺「…ここで涼太は襲われたのか…?」
俺はしばらく田畑を眺めながら考えていた。
「…あの…あなたはSnowManの…」
渡辺「…え?」
そこに声をかけてくださったのは昨日涼太と会ったっていう農家の皆さんだ。
俺は皆さんに涼太のことを聞いてみる。そしたら昨日のことを教えてくださった。
皆さんのお話だと昨日はよく晴れた気持ちのいい日だった。それなのに急にここら辺が全部凍ったらしい。霜でもなくて本当に氷。涼太は1人で様子を見に行った。直ぐに戻ると言ったけど全然帰ってこなかったから心配してくださっていたんだ。
渡辺「ご心配をお掛けしてしまってすみません。けどありがとうございます。」
俺は農家の皆さんに謝罪とお礼を伝えて涼太のことは俺が見つけるから気にしないでほしいと伝えた。
分かりました。と言った皆さんは涼太に料理が美味しくて驚きました。また来てくださいと伝えてくださいと言ってくださった。さすが涼太だな。
渡辺「…やっぱりここで襲われたのか。誰に…!」
考えながら歩いていると突然背後から怪しい雰囲気を感じて咄嗟に振り返る。
渡辺「…え?涼太?」
けど振り返った先にいたのは…涼太だった。
渡辺「…お前…本当に…涼太なのか?」
俺は涼太が涼太じゃないことを感じて問いただす。眼に光がないし、なんか闇みたいな不気味な怪しい気配をすごい感じる…。…こんなのは俺たちが知っている涼太なんかじゃない。
宮舘「………………。」
俺の質問には答えずにただその場に突っ立っているだけの涼太…。顔は真っ直ぐに俺の方を向いているけど眼が俺を捉えているのか分からない…
宮舘「………………!」
渡辺「…なっ!」
涼太の様子に異変を感じていたら突然俺に斬りかかってきて俺は咄嗟に水の棒を作って防いだ。
キーンと涼太が持つ刀と俺の水の棒がぶつかった音が響き渡る。
いつの間に刀なんか…。涼太は武器は持ってないのに。それにこの動きの早さも違う。何とか反応できなけど早すぎる。一瞬で目の前に涼太が来て刀が振り下ろされるところだった。
渡辺「涼太、止めろ!どうしたんだよ!」
俺が必死に叫んでも止めることなく刀を振り下ろしてくる涼太…。
渡辺「…何があったんだよ!涼太!」
涼太の攻撃を受け止めながら何度も何度も呼びかけてみる。けど俺の声は届いていないみたいで刀だけじゃなくて涼太の能力である炎を出してきた。…真っ黒で気持ち悪いけど。
渡辺「…っ!ゔっ!」
涼太の炎を棒で受け止めたものの勢いを止めることができなくて棒を吹っ飛ばされて俺は地面に尻もちを着く。
渡辺「…痛って…」
…今の攻撃で右手が震えている。なんて威力だ…。こんな攻撃…俺は知らない…。
渡辺「…涼太。」
俺は未だに震えが止まらない右手を抑えながら立ち上がって涼太を見つめる。
宮舘「………………。」
涼太は何も言わずに俺を見つめたあと振り返って歩いていってそのまま消えてしまった…
渡辺「…え?消えた…?」
俺は目の前の光景に驚きながらも帰って涼太のことをみんなに伝えようと歩き出した。