止められない

はっきり言って、今の俺は欲求不満だ。

ここ最近、恋人である龍本の兄貴が全く構ってくれない。

兄貴だって組の主力だから、仕事が多いんだろう。分かっているけど、俺の欲求不満はそんな説明じゃ納得してくれないようだった。

俺の不満がピークに達し、ストレスにすらなっていた頃、ようやく龍本の兄貴が俺に声をかけてくれた。

龍本「悪ぃな、伊武…最近構ってやれなくて」

伊武「いえ」

自分の声が、恐ろしいほど冷たく聞こえた。こんな冷たい返事がしたかったんじゃないのに。

龍本「…それで、その……久しぶりに、…いいか？」

待ちに待った言葉だった。けれど、今まで散々焦らされてきたのだ。仕返しにこっちが焦らし返してもバチは当たらないだろう。

伊武「…そんな冗談は嫌いです」

俺はわざと兄貴から目をそらして、そっけなく答えた。

龍本「…ふぅん」

兄貴から完全に目を切っていた俺は、気付くことができなかった。

…兄貴が、俺の目の前まで来ているということに。

龍本「そんなら」

伊武「……っ！！」

兄貴の手が俺の手首を掴み、そのまま床に押し倒す。

龍本「試してみるか？…俺が冗談言ってんのかどうか」

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伊武「ふぅ、ん…あ”あぁっ❤❤！！あっ…！！❤あんっ／／駄目…気持ち良い…っ❤❤」

龍本「そんな締めんなって…！動けねぇだろうが、よ！」

久しぶりに感じるこの変な感覚に、俺の身体が抗いようもなく侵されていく。

その身体を、兄貴はそっと抱き締めた。

伊武「く…ぅ、んんっ！！❤あ…そ、んな…❤❤ところ／／ごりゅごりゅ…しないでっ❤❤❤／／」

龍本「あんなそっけない態度とったお仕置きだ。……今日は、沢山よがってもらうからな…！」

逃がさねぇ、とでも言うように、色っぽく囁く。

伊武「や…！！耳元っ…❤❤！」

龍本「もうちょっと…動かすか」

伊武「ひぅ”…う”あああっ❤❤／／！！あ…んん❤無理…っ❤❤！……イキそう…！！❤」

あまりの痛みと快感で喘ぐ俺を、龍本の兄貴は意地悪っぽく見つめた。

龍本「相変わらず早ぇなぁ…っ、…伊武…！」

伊武「かっ…！！…うあ”あ”あ”ぁぁぁっ❤❤❤！！／／

…は、ぁぁぁ…❤❤」

龍本「待てよ…、まだ俺はイってねぇんだけど」

伊武「あ…駄目っ❤❤」

絶頂直後の受け止めきれない快感で、俺の身体がガクガクと震える。

龍本「何が駄目だってんだよ？…お前は、こんなに悦んでるじゃねぇか」

伊武「はうぅ❤❤…っ…あ❤／／ん”っ／／ふぅ／／」

龍本「安心しろ。…お前が満足するまで、身体中食い尽くしてやるからな❤」

伊武「あ”ぁん❤❤い”やぁ…っ❤あにきの／／おっきい❤ですっ……❤❤」

龍本「！…っ、誘ってんのかよ、そりゃあ…っ！！」

俺のナカに挿れたまま、兄貴が俺のモノに触れる。

龍本「もうこんなに勃ってんじゃねぇか…悪い子め❤」

伊武「や”ぁんっ／／❤❤嫌っ／／！❤さ、触らないでっ…❤❤❤」

龍本「嘘は駄目だろ？伊武❤」

伊武「んっ……❤」

そのまま、思い切り扱き上げられた。何度も、何度も扱かれて、その度に先刻の倍の快感が襲ってくる。

伊武「あ”っっ❤❤／／！ま”…！！待って❤はぁぁ……❤❤うぅ、んんっ❤！！嫌…！！❤は、はなして／／くださいぃっ❤❤❤／／」

龍本「何言ってんだ、嘘吐いてっとイカせてやらねぇぞ？」

兄貴の手の感触が気持ち良くて、何も考えられない。……もう、どうなってもいいから、この人にめちゃくちゃにされたい……❤❤

俺の快感がまた絶頂に近付いてきた頃、兄貴の指が俺の尿道へと入ってきた。

龍本「気持ち良いだろうけどな、少し我慢してもらうぞ❤」

伊武「っ…？！何を…」

指を入れたまま、また扱き始める。俺の快感はとうとうピークに達した。しかし、兄貴の指が尿道に入っているせいで、射精ができない。

伊武「あ”❤／／あ”ぁぁっ！！❤❤ぬ”っ❤いてっ！❤❤」

射精ができないのに、兄貴が扱き続けるせいで、快感だけはどんどん溜まっていく。

伊武「嫌／／❤嫌っ❤❤！お願いっ…❤❤イカせてぇっ…❤❤❤」

もどかしくて堪らない。快感で目が眩んで、苦しくて、俺の目から涙がポロポロと零れた。

龍本（…なんて、可愛いんだ）

兄貴は俺の唇に食らうようにキスをすると、指を抜いた。

伊武「や”あ”あ”ぁぁぁっ❤❤❤！！

……あっ…あっ……❤❤ふ、ぁ…❤」

今まで溜まっていたモノが一気に出てきて、俺の快感は計り知れなかった。

龍本「…悪ぃ、今日は連続だったからな、疲れただろ？ゆっくり休めよ」

伊武「…て」

龍本「？」

伊武「もっと、注いで…❤俺のナカ、兄貴でいっぱいにして…ほしいです……っ❤❤」

兄貴と交わることで、俺はすっかり快感に酔い、溺れていた。

…そこに、自分の身体を気遣う余裕なんてなかった。

龍本「！！！…お前って奴は…後悔すんじゃねぇぞ？」

兄貴が俺の身体を押さえ付ける。俺が快感から逃げないように。

俺の目を見つめて、こう言った。

龍本「…じゃあ今夜は、一緒に堕ちような…❤」