テラーノベル
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ハル__。
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俺がいつから、あいつに「ガチ夢中」だったのかなんて、今更答えを探すだけ野暮だ。
ただ、自覚したのはきっと、こういう瞬間の積み重ねなんだと思う。
「……ふぅ、疲れたぁ」
雑誌の撮影の合間。セットの隅で、タクヤがボソッと呟いた。
さっきまでカメラの前で、氷の彫刻みたいに冷徹で、それでいて毒々しいほど華やかなポーズを決めていた男と同一人物だとは、到底思えない。
緩んだ口元、少し乱れた前髪。そして、俺だけに見せる、完全に武装を解いた『ふにゃふにゃ』のタクヤ。
俺はソファに座りながら、その光景を眺めていた。
いや、眺めているなんて優雅なもんじゃない。
俺の視線は、タクヤの指先の動き、首筋のライン、呼吸の深さ。そのすべてを貪るように追いかけていた。
「リョウガ、何見てんの。きもい」
タクヤがこちらに気づき、不機嫌そうなけれどどこか甘えたような声を出す。
いつもなら「あ、ごめんごめん、美しすぎて石化してたわw」なんて軽口で返すところだが、今日はどうにも、脳内のフィルターがバカになっているらしい。
「……いや、本当に綺麗だなと思って」
「……はぁ!?」
タクヤが、茹で上がったタコみたいに真っ赤になる。
予想外のストレートな言葉に、あいつの大きな瞳が泳いでいる。
あぁ、これだ。
この、俺の一言で世界のすべてが変わってしまうような、危うくて、真っ直ぐな反応。
俺は、この生き物に──タクヤという存在に、どうしようもないほど夢中なんだと思い知らされる。
「お前さ、自分がどれだけ無防備か自覚したほうがいいぞ。……マジで、他の奴に見せたくないんだけど」
俺は立ち上がり、タクヤとの距離を詰めた。
周囲にはまだスタッフや他のメンバーがいる。だが、今の俺の目には、タクヤ以外の景色はノイズのようにボヤけて映らない。
「……リョウガ、……みんな見てる……っ」
「見てればいいじゃん。俺がタクヤに夢中なのは、もう公然の事実だろ?」
タクヤの細い手首を掴み、そのまま自分の胸元に引き寄せる。
俺の心臓が、自分でも驚くほどうるさく鳴っているのが分かる。
タクヤが目を見開き、驚きと期待が入り混じった表情で俺を見上げる。その瞳の中に、俺だけの姿が映っている。
「……タクヤ。俺、お前にガチすぎて、時々自分が怖くなるわ」
「……知ってる。リョウガが俺のこと大好きなのなんて、ずっと前からでしょ」
タクヤは少しだけ視線を逸らしながらも、俺の手を振り払おうとはしなかった。
それどころか、俺のシャツの裾をギュッと掴み、さらに体温を求めるように寄ってくる。
(あぁ、もう……。降参だわ)
こいつが「きもい」と言いながら俺を許す限り、俺の熱は冷めるどころか、ますます加速していく一方だ。
網膜に焼き付いたタクヤの残像が、今日も俺の理性をじわじわと焼き溶かしていく。
俺は、こいつに──草川拓弥という男に、一生逃れられないほどガチで夢中なんだ。
𝐹𝑖𝑛.
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初めましての方は初めまして。
弥雅(みか)っていいます。
いつもご愛読ありがとうございます🙇🏻♀️
自己満と言ったのにも関わらずこんなに多くの方に見て貰えて光栄です✨️
♡ハートが小説を書く励みになっていますのでこれからもじゃんじゃん押してくれると嬉しいです😭💖
ですが、もしかしたら、自分の勝手な気分でこの投稿をフォロワー様限定にするかもしれないです💦
多くの方に見てもらいたいという気持ちはあるのと、ご本人様に届いてしまうのはよろしくないのかなという考えが今葛藤しています…が、ご了承ください😖💦
不定期ではありますが、これからもご愛読してくださると嬉しいです🙂↕️⟡.·
コメント
1件
第17話、めちゃくちゃ良かったっす……! リョウガの「ガチすぎて自分が怖くなる」って台詞、本気の重みがすごくてグッときた。普段は軽口叩いてるのに、今日はストレートに「綺麗だ」って言っちゃうギャップがたまらん。 しかも周りに人がいるのに引き寄せるとことか、執着と夢中が滲み出てて、こっちまでドキドキしたわ。 タクヤの照れつつも許して寄っていく感じも、もう完全にお互いガチじゃん……! 甘くて危うい空気感、最高でした🔥 続き楽しみにしてます!