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「舘さん? どうかした?」
「……俺はずっと、阿部は佐久間か目黒のどっちかが好きなのかと思ってた」
「え…えぇっ?! な、何でそんな勘違いを!!」
「そうだな…確かめもしないで失礼だったよな。ごめん。ただ、目黒と佐久間が一緒にいる時、阿部がたまに切なそうな顔してたからそうなのかなって…」
「えぇ…そんな顔してた?」
自分ではあまり覚えがなくて、思わず自分の頬を触る。
その様子を見て、舘さんが小さく笑った。
その目が何だか優しくて、頬に熱が集まるのが分かる。
「…多分、羨ましかったんだと思う。佐久間は自分の片想いだと思って相談してきてたけど、明らかにめめも佐久間の事好きだったし。好きな人に好きになって貰えていいなって…」
「その言い方だと、好きな人はいるんだな」
そう言われてドキッと心臓が跳ねた。何でこんな時ばっかり鋭いの。
何て答えていいか分からなくて舘さんを見たら、思いの外真剣な顔で少しびっくりする。
何でそんな顔してるの…?
「それは、俺の知ってる人?」
「え、あ、あの…好きな人がいる前提で話が進んでる?」
「そんな反応しといて、いないとか通用するわけないだろ」
「そ、そんなってどんな反応だよ」
「…頬が赤くて、目も潤んでて…すごく可愛い顔」
「か…かわ…えっ?!」
な、何それ。何だよそれ!?
こんな時に可愛いとか言うの、反則過ぎない?!
自分がどこに目線を向ければいいのかも分からなくなって俯くと、視界の隅に舘さんの手が見えた。
その手が俺の頬に触れて、そのまま顔を上げさせられる。
「…相手が佐久間か目黒なら静観しようと思ってたけど、そうじゃないなら話は別。阿部にそんな可愛い顔させるのは誰?」
「か、かわいく、ないよ…っ」
「俺の主観ではものすごく可愛いから。だからそこの反論は受け付けない。それで、誰?」
「いや、だ、だから…っ」
何これ、どういう状況? 舘さんは何を言ってるの?!
頭がパニックになって整理が出来ない。
何だか良く分からないまま、とにかくこの状態から逃れたくて。ぎゅっと目を瞑って、何も考えずにバカ正直な答えを言ってしまう。
「っ、だ、舘さんだよ…っ!!」
「…………俺?」
たっぷりの沈黙の後、舘さんがぽつりと呟いて。しまったって思った時に、唇に何かが触れた。
慌てて目を開けた視界いっぱいに、舘さんのドアップ。
もしかして、今、キスされてる…?
ちゅっと微かなリップ音とと共に少し離れた舘さんが、くすりと笑って俺の頬を撫でた。
「…キスの時は目を閉じるものだろ?」
「えっ? ん…っ」
瞼にちゅっとキスを落とされて反射的に目を閉じると、もう一度唇同士が重ねられる。
な、何で? どうして俺、舘さんとキスしてるの…?
舌こそ入れられなかったものの、散々擦り合わせたり食まれたり軽く舐められたりしてようやく解放される。
もう俺は、息も絶え絶えだ。
「え…な、な、何で…?」
「ひとまず阿部は俺が好きってことで、それは間違いない?」
「そ、それはそう…なんだけど…え?」
「良かった…俺も阿部が好きだよ。嬉しくてついはしゃいじゃった。さっきの顔もすごく可愛かったし…いきなりキスしてごめんな?」
ふふっと笑いながら、舘さんの手が俺の頬をまた撫で始める。
おその★
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#あべさく
もずくぷりん
1,223
ちょっと待って。俺まだ理解が追い付いてないんだけど。
舘さん今、俺の事好きって言った…?
「…まだ分かってない顔してる。もう一回言うよ? 俺は阿部が好きだよ。だから、阿部が俺の事好きでいてくれて嬉しい」
そう言ってトドメに軽くキスまでされたら、嫌でも理解せざるを得なかった。
「な、何で…? いつから??」
「気付いたら好きだったから正確なところは分からないけど…結構前からかな」
「え、えぇ…?」
「ちなみに翔太は知ってる。知ってる上で『うだうだしてんなよ面倒くせぇ』って言われてた。佐久間もちょっと気付いてる節はあったかな…確信はなかったみたいだけど」
「ちょ、ちょっと待って…情報過多で処理出来てない」
俺がそう言ってストップをかけると、舘さんは心底楽しそうに微笑む。その目がすごく優しく見えて、本当に戸惑うしかない。
「とりあえずさ、一つだけ理解しておいてくれればいいと思うよ」
「え、な、何を?」
「俺が阿部のことが好きってこと。重要なのはそこだろ?」
優雅に笑いながらそう言い切る舘さんに、確かにそうだよなって急にすとんと納得する。
大事な事はいつもシンプルだ。
俺は舘さんが好きで、そして今、舘さんも俺が好きって言ってくれた。
…そこはちょっと、もう少し掘り下げたいと思うけど。
「えっと…本当に俺でいいの? その、全然想定してなかったから…」
「阿部がいいんだよ。阿部だから好き。そういう阿部は? こんな浮かれた挙句に許可なくキスするような奴でいい?」
「…びっくりはした、けど…俺も舘さんがいい」
「良かった…好きだよ、阿部」
「うん、俺も好き…」
舘さんの腕が伸ばされて、ぎゅっと抱きしめられる。
ドキドキはするけど何だかほっとして、そのまま身を委ねた。舘さんの肩に頬を埋めて目を閉じる。
ずっとずっと、届くわけがないと思ってた。だから伝える事も諦めて。でもそれも全部、舘さんが壊してくれた。
舘さんのそういうところに、ずっと惹かれてるんだよ。自分を貫いて結果、全てを引き寄せるようなとこ。
俺もそうやって引き寄せられちゃったのかなって思ったら、少し笑えてきた。
「…何笑ってるの」
「ううん、何か…この状況が不思議だなぁって思って」
「不思議ね…それだけで終わらせるつもりないけど?」
「…どういう意味?」
「さあね。ただ、俺はこのまま大人しく帰るつもりないけど…どうする? 家、上がってく?」
そう言ってふふっと笑う舘さんに、頬に熱が集まっていく。ちょっと悔しいけど、舘さんの方が全然上手みたいだ。
だけどまだ一緒に居たい気持ちは俺も同じだから、舘さんから目を逸らしながらこくりと小さく頷いた。
「良く出来ました」って微笑みながら舘さんがキスをくれて。これからこんな風に甘やかして貰えるのかなぁって思ったら、恥ずかしいやら嬉しいやらで、どうにも顔が上げられなくなった。
🖤🩷『眠り姫』のスピンオフ的なだてあべのお話でした
最近自分の中でこの組み合わせが熱くて、思ったより長くなってしまいました
自分の書くだてあべ需要はあんまりないかもですが、お好きな方に楽しんで貰えたら嬉しいです!
めめの片想いがなかなか進まなくて現実逃避したとも言える…w
が、頑張って書き進めてます、はい
コメント
7件
💚💓をメンバーの前でエスコートする2人のスパダリも見てみたい、メンバーは絶対呆れて絶句して頭を抱える場面が想像出来る
舘が舘節全開で最高ですっ🥹❤️ お話がうますぎて…キュンキュンしながら読ませていただきました💓 🖤🩷以外のお話も大歓迎ですー‼︎ でも、🩷が大好きです!笑

需要ありまくりです‼️ ❤️💚も好きなので(*´˘`*)♡ ❤️の隣にいる💚が可愛すぎますぅぅᐡ⸝⸝> ̫ <⸝⸝ᐡ