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🖤は最初から決めてた。
💙が❤️を好きだと知った日。
屋上で相談された夜。
🖤「ちゃんと行けよ。」
あの時から、自分は一歩引く側だと。
💙と❤️が付き合い始めた。
🖤は応援した。
本気で。
でも夜は違った。
一人で泣いた。
倒れた。
それでも言わなかった。
「好きだった」とは言っても、
「今も好き」とは言わなかった。
💛にバレた。
❤️にもバレた。
💙にもバレた。
それでも🖤は繰り返す。
🖤「好きな人の幸せ願うのが俺。」
誰よりも強く。
誰よりも意地っ張りに。
💙と❤️が別れを考えた時、
🖤は止めた。
🖤「やめろ。」
「俺のために別れるとか、許さねえ。」
それが本音だった。
本当に壊したくなかった。
でも空気は変わらなかった。
💙は気を遣う。
❤️もどこか遠慮する。
メンバーもどこか不安定。
🖤は笑う回数を増やした。
完璧に振る舞った。
でもある日、気づく。
(俺がいる限り、気遣いは消えない。)
数ヶ月後
全国放送。
9人並んで座る。
司会者が聞く。
「今後の目標は?」
💛が答える。
「9人でドームに立つことです。」
拍手。
カメラが🖤に向く。
「目黒さんは?」
ほんの一瞬だけ、空気が止まる。
🖤はマイクを持つ。
真っ直ぐ前を見る。
🖤「俺、今日で脱退します。」
スタジオが凍る。
💙「……は?」
❤️が🖤を見る。
🖤は穏やか。
🖤「前から決めてました。」
💛「……聞いてない。」
🖤「今、言おうと思ってた。」
ざわめき。
司会者も言葉を失う。
🖤は続ける。
🖤「このグループが好きだからです。」
❤️の喉が鳴る。
🖤「俺がいることで、誰かが我慢するのが嫌なんです。」
💙が立ち上がる。
💙「俺らは我慢なんて——」
🖤「してる。」
静かな声。
でも断言。
🖤「俺は応援してる。」
❤️を見る。
💙を見る。
🖤「好きな人が幸せになれないなら、」
一瞬の間。
🖤「俺がいない方がいい。」
涙は出ない。
最後まで、かっこいい。
❤️が震える声で言う。
❤️「俺の幸せに、お前は入ってないのか。」
🖤は少しだけ笑う。
🖤「入ってるから、抜ける。」
矛盾してるのに、真実。
💛が拳を握る。
💛「バカ。」
🖤「知ってる。」
🤍が泣き出す。
🖤はそっと頭を撫でる。
🖤「前向け。8人でも強い。」
番組は緊急CMへ。
世間は騒ぐ。
SNSは大炎上。
でも🖤は静かだった。
最後のコメント。
🖤「片思いは、誰も悪くない。」
🖤「だから俺が引くだけです。」
深く一礼。
画面が暗転。
9人で始まった物語は、
8人で続いていく。
🖤は消えたわけじゃない。
ただ、好きな人の幸せを選んだだけ。