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「ありがとう…。でも、なんだか本当に申し訳なくて…っていうか。その、夢みたいで……」
そう口にすると、「わかってないのかよ?」と、流星が耳元に唇を寄せて、
「あんたに夢のような空間を与えるのが、俺たちなんだぜ?」
甘いセリフを囁きかける。
「ああ、だから楽しんだらいい。夢みたいな時間をな」
言いながら銀河が、私の肩に腕を回してくる。
もうどうにも胸のドキドキが抑えられなくて、こんな夢心地の空間なんてホントあり得ないと思う。
今が夢のようで、彼らのことが好きすぎて、どうしていいのかがわからなくなりそうになる。
「そうそう、銀ちゃんの言う通りだって。だからもっとリラックスして、僕たちに甘えてくれていいんだから…ね」
はにかんでうつむいた顔を、天馬が天使の笑みで下から覗き込む。
「う…うん…」
頷いてはみたけれど、一向に胸の高鳴りは抑えられなくて、顔も上げられずにいると、
「私たちと過ごすのは、お嫌いですか?」
三日月にそう問われて、慌てて「ううん!」と、首を大きく振って否定をした。
「そんなことない、違うから! ただ、みんなのような素敵なひとたちに囲まれてると、どうしても緊張しちゃって……」
「緊張なんか、するだけ損だって」
抱いている私の肩をさらにぐっと引き寄せて、銀河が言う。
声が耳の奥をくすぐるようで、それだけで顔がまた熱っぽく火照ってくる。
「緊張とかしてるだけ、時間がもったいねぇだろ」
そう口にして、流星が咥えたタバコにライターで火をつける。
炎が、彼の鋭くもクールな眼差しをぽぅーっと一瞬照らして、ふっと消える。
それだけでも、見とれてしまう。目が吸い寄せられ、離せなくなってしまう──。