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兎ゞ亜 @はじめたばかり
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ポテサラ
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らいな
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小さい頃、何か特別なことがあったわけじゃない。
天才だったわけでも、ガキ大将だったわけでもなく。
ほんとによくある話。
教室で誰かが泣いてて、周りが騒いでて。
先生が来て、
「何があったの?」
って聞く。
「らっだぁに押された!」
誰かがそう言った。
そこでようやく状況が分かって、あぁ転んだのかと思いつつ振り返る。
名前を呼ばれたから。
別に、押してない。
押してないけど。
「ほんとなの?」
先生がこっちを見る。
周りの視線も集まる。
先生からの疑いと、被害者の子の泣き声と、おそらく真犯人であろう奴の目線。
なんかもう、それが面倒で。
「……ごめんなさい」
って言った。
そしたら、その場は収まった。
泣いてたやつも泣き止んで。
先生も安心した顔して。
周りもすぐ別の話始めて。
―――いつも通りに戻った。
それでいいじゃん、って思った。
俺一人が我慢すれば済む話だったし。
その方が早かった。
それだけ。
「らっだぁって優しいよな」
昔、誰かに言われたことがある。
優しい、ってなんだろうね。
俺にはよく分からなくて、考えるのも面倒だったから。
……そうなのかな、って思った。
特に後悔とかがあるってわけじゃなくて。
ただ、面倒になる前に終わらせてるだけ。
空気悪くなるの嫌だし。
誰かが泣いてたり怒ってたりする方が、なんか嫌だった。
だから、自分で片付くならその方が楽。
たぶん、それだけ。
気づいたら、そういうのが増えてた。
「らっだぁなら許してくれると思った」
「らっだぁって怒んないよな」
「助かった、ありがと」
みんな普通に笑ってた。
だから、まあ。
間違ってはないんだと思う。
夕焼けで赤く滲んだ窓の外を見る。
それをぼーっと眺めていると、スマホが震えた。
メッセージ通知。
⋯知らない番号の。
少しだけ見つめてから、開く。
『今日、屋上来れる?』
短い文。
誰からかは分からない。
でも、なんとなく察しはついた。
「……まあ、いっか」
どうせまた、誰かが困ってるとか、怒ってるとか、泣いてるとか。
そういう、俺を利用して物事をどうにかしたい、みたいな。
そんな感じだろ。
⋯俺が行けば済むなら、それでいい。
昔から、ずっとそうしてきたんだから。
スマホを閉じて、立ち上がる。
教室には、もう誰もいなかった。
NEXT=♡1500
また新連載を始めたいんですけど、みなさん読んでくれますか?
23話〜27話(最新話まで)が♡5000になったら新連載投稿しようと思っていますので、よければお願いします(人*´∀`)。*゚+
コメント
6件
新連載出してくれるなら絶対読みます! 最近投稿多くて嬉しいです😊
うぉわ……めちゃいい…(?) 時間あったら ♡ 頑張っときます…