※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File7:博士の欲望〉
「消去法でいくと、依頼人が探している恩人は山尾さんということになるが」
「それはないわね。山尾さんも、園田さんが探してる恩人じゃないわ。だって――」
囁く声をかき消すように、朝比奈はソファーから立ち上がった。
慌てて引き戻すより早く、朝比奈は
「どうやら、この中に園田さんの恩人はいないようだ」
と、よく通る声で言ってしまった。
島崎さんと山尾さんが気色ばむのを見て、頭を抱えたくなった。
島崎さんは今にも胸倉を掴み上げてもおかしくない形相で、前のめりに朝比奈と対峙する。
朝比奈も胸を張って腕を組み、一歩も引く様子はなかった。
「オイ、説明しろ。適当な理由だったら承知しねーぞ」
「まず、お前と動画の中の恩人の体格は一致しない。なぜなら***********************
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