TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)
シェアするシェアする
報告する


名探偵の工藤新一さんは次回出てきます…

今回は快斗(怪盗キッド)メインです。



「このクラスに明日、とっても美形な転校生が入ってきます!名前は…」

紺野先生の声が教室に響き渡ると、その知らせに生徒達はどっと盛り上がった。それは終礼中の出来事であった。



プロローグ

「快斗ー!例の転校生、噂によると超絶イケメンの有名人らしいよ!」

いつもよりも少し興奮気味に青子が話しかけると、快斗はまるで興味がないと言わんばかりに雑に返事をする。

「イケメンだかなんだか知らねーけど、オレはかわいい女の子にしか興味ねーよ!」

「さすがバ快斗、女たらし!でも名前くらい聞いたことあると思うんだけど、えーっと、工藤…」

“工藤”と聞いた瞬間、普段はポーカーフェイスを保っているはずの快斗の顔が僅かに歪んだ。

「工藤ってもしかしてあの高校生探偵の工藤新一?」

「そう!工藤新一くん!皆騒いでたのに聞いてなかったの?」

んな訳ねーよな、と安心したのも束の間、どうやら勘は当たっていたらしい。

「バーロ。寝てたのに聞いてるわけねーだろ!」

昨日の”仕事”のせいで寝不足なんだよ、とは口が裂けても言えないけれど。

不貞腐れていると、どこからともなく現れた白馬に忠告をされる。

「黒羽くん、工藤新一さんの目をごまかすことは相当苦労すると思いますよ。彼はキッドと並ぶ知能を持っているので。」

「あ?白馬?てかごまかすとかって何の話だよ」

あくまでもシラを切った快斗に対し、白馬は気にせず話を続ける。

「あなたの正体が露見してしまえばあの人はどんな行動をとるか、大抵予想がつくはずです。黒羽くんが…」

(それは俺が一番身を持って理解してるっつーの…)

恐怖にも近いこの感覚をポーカーフェイスで無理矢理押し込み、なんとか言葉を紡ぐ。

「オメーまだ何か勘違いしてねーか?」

「これが杞憂で終われば良いんですけど………なんです?」

「よく分かんねーけど、オメーに心配されるほどオレはやわじゃねーからそう心配すんな」

そんな顔するのやめろ、と赤いバラを顔の前にポンッと差し出すと、白馬は目を見張った。

「オレは不可能を可能にするマジシャンだぜ?」

ニッと笑ってみせると、流石はキッドだと吹っ切れたかのように態度がコロッと変わる。

「どうやら心配は要らなかったようですね」

とだけ快斗に告げ、白馬はこの場を去っていった。

(あいつはこれを伝えるためだけに来たのか。とんだお人好しだな。)

⸺けどよ白馬、名探偵の目をごまかせるとは言ってねえぜ?

実際のところ隠し通せるかは分からない、そもそも既にバレているかもしれないのだ。しかしそれでもやるしかない。己の目的を達成 するまでは。

続く

(続きほしい人いたらストックがあるので出しますが、あくまでも自己満作品です;)

怪盗キッドな名探偵と名探偵な怪盗キッド(休載中)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

341

コメント

3

ユーザー

て、転校生……!?新一が……!?あんなイケメンな有名人が転校生とかクラス中大騒ぎじゃん!!! 快斗の正体がバレないといいけど、推理力と観察力えげつないもんな……💦案外バレるのも時間の問題かも……🤔🤔 ってか、「オレは不可能を可能にするマジシャンだぜ?」ってとこめちゃくちゃ好きなんだが!!!!!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store