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甘えたさんの声で、キスしてと言う。泣きながら向井がキスしたのが、つい先日。

福岡ドームコンサートまでには、もう少し仲良くなっていたい。

そんな向井の気持ちが分かっているのか、渡辺が甘えて来るようになった。



渡辺ーこうじぃ〜、コーヒー。



今日は海に行って来た。

大好きな海。ハート形の岩のある海。カメラを向けると、笑顔が増えた。帰って来たら、向井は暗室、渡辺はソファに丸くなって眠ってる。



向井ーやっぱり笑うてる顔がええわ。



こんな顔を見せてくれるようになって、向井は涙が出るほど嬉しい。

実際、涙が滲んでいる。

暗室から出ると、見慣れた風景。

そっと渡辺の頬を撫でる。



渡辺ーこうじぃ〜。

向井ー起こしたか?

渡辺ーコーヒー。

向井ーん、分かった。



2人はまだ触れ合えないでいる。

向井は、渡辺がいいと言うまで待てる。それだけのことをしたのだから。その渡辺も少しずつ甘えてくるようになった。

ウエストに腕を回して膝枕で眠る。

それ以上はまだ出来ないが、向井は膝枕だけでも充分嬉しい。



向井ーほぃ、コーヒー。

渡辺ーありがと。

向井ーもう、海は寒いな。

渡辺ー行かないの?

向井ー翔太くんが行きたかったら行くで。

渡辺ー寒くても行きたい。

向井ー分かった、また行こか?

渡辺ーん。



向井が渡辺の顔をそっと撫でる。

ちょっと照れた渡辺。

こんな可愛い反応されると向井は渡辺を押し倒しそうになる。

目を閉じて渡辺が小さな声で言う。



渡辺ーキスしていい。



向井は、膝の渡辺の頬にキス。

それから、ちょっと開いた唇にキス。熱い大人のキスだ。

身体には触れられないけど、キスはさせてくれるようになった。



向井は何度も、もう渡辺は自分を嫌いになっただろうと思っていた。

目黒でさえ聞いたことがないほど泣いた渡辺。

宮舘は兄に似てる。それはそれで嬉しい、だから誤解を招いてしまった。あの温厚な目黒が怒るくらいのことをした。いくら後悔してもし足りない。



そんな渡辺がキスしていいと言うのは、かなりの葛藤があっただろう。向井を許せない気持ちと、甘えたい気持ちと。氷が溶けていくように、渡辺の心も、ゆっくりほぐれていく。



晩ご飯食べて、コーヒー飲んで。

海に行って、ソファで眠る。

甘えたさんの声でキスしてと言う。

だが、これ以上は進まない。

まだ、向井を許せないのだろうか?せめて、抱きしめたい。抱きしめて眠りたい。望んではいけないのだろうか?



向井ーめめ。

目黒ー暗いなぁ。

向井ーあんな、抱きしめたいて思うたらあかんのかなぁ?

目黒ーさせてもらえないの?

向井ーん〜。

目黒ー無理にしたらだめだからな。

向井ー分かってる。泊まってもくれへんし。



目黒につい愚痴を言ってしまうくらい寂しい。

「好き」なだけでは渡辺の心は動かないのだろうか?向井は泣いて酒を飲んで寝る。



目黒ーまだ許せないの?

渡辺ー・・そんなことない。

目黒ー抱きしめられないって寂しそうだったよ。

渡辺ー康二の好きって気持ちは充分伝わってる。だてのことも、お兄さんみたいだって理解した。

目黒ーなら、どうして?

渡辺ーお兄さんに似てるっていうのは、後から分かったことで、最初に、「だてが気になる」って言われた時の、俺の気持ちは?

目黒ーショックだったのは分かるけど、そろそろ許してやんない?



渡辺はその夜、部屋で考えた。

許してる、自分が向井にそう言えばいいのか?向井は怖がっている。

触れてこない、渡辺自身も泊まることがない。まだ、心のどこかが許してないのだ、きっと。だから抱き合えない、一緒に眠れない。



渡辺ー何だろう?

目黒ーん?

渡辺ーショックだったけど、もう許してるんだ。なのに抱き合えない、一緒に眠れない。まだ心のどこかが許してないのかなぁ。

目黒ー何だろうね、康二に抱きついてみれば?

渡辺ーバカ、そんなこと。

目黒ーでないと、ずっとこのままだと思うよ?



唸る渡辺。だが目黒の言う通り向井は何も出来ないだろう、渡辺が動かないと状況は変わらないと思う。向井に晩ご飯食べに行くとLINEを送る。ドキドキする。



向井ーすぐ出来るさかい、写真でも見とって。



テーブルに置いてあるのは、最近に海に行った時のもの。渡辺はゆっくり見ていく。

笑ってる、以前と変わりなく笑ってる自分。何にこだわっていたのだろう?大好きな人と大好きな海に行く。こんなに笑える。

立ち上がってキッチンに行く。

料理している向井の後ろから抱きついた。菜箸が落ちる。



向井ー・・翔太くん?

渡辺ーお腹空いた。

向井ーもう出来た。

渡辺ー俺も運ぶ。

向井ーん。

渡辺ーあっ、サラダ、そんなにいらない。

向井ー何言うてんねん、これくらい食べなあかん。

渡辺ーぶ〜。



並んで座り、サラダを箸で摘んで渡辺の口に運ぶ。食べさせてもらう渡辺。美味しく楽しく晩ご飯を食べた。コーヒーを淹れてソファで2人で写真を見る。



渡辺ーこうじぃ〜、また行きたい。

向井ーん、福岡までに行くか?

渡辺ーふふふ、行く。

向井ー翔太くん、俺に抱きついて良かったん?

渡辺ー写真見て?康二が好きだって笑ってる。

向井ー翔太くん・・。

渡辺ーこうやって、抱きつくのも平気。



そう言って向井に抱きつく。

抱きしめる向井、泣いている。

「好きだ」って言われた。

抱きついてきてくれた。

涙が止まらない。



渡辺ー泣くな。

向井ー無理、翔太くん!

渡辺ー最初の頃みたいに、少しずつ進んで?

向井ーん、分かった。

渡辺ーこうじぃ〜キスして?

向井ーくぅ〜可愛いスイッチ入っとる。けど抱きしめるだけや。



向井はキツく渡辺を抱きしめた。

笑いながら応える渡辺。

抱き合ってキスして。

小さな変化だけど、前に進んだ。

向井は何度もキスをする。

笑ってくれる渡辺がいるから。





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