テラーノベル
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こんにちは。
このストーリーは怖い話の短編集となっております。
注意
心霊現象等に抵抗のある方、または苦手とされる方はブラウザバックを推奨いたします。
テラーノベルでの執筆は3回程度であり、至らぬ点や不自然な点が含まれていると思います。
それでも宜しい方はご一読いだだけると幸甚に存じます。
:アシガ様
これは、私の体験した話です。
当時の私は高校生で、そろそろ一人暮らしを視野に入れる頃でした。
私は2017年の7月頃に母親を亡くしてしまい、葦蛾(あしが)村に住むおばあちゃんの家に急遽住む事になりました。
おばあちゃんは幼少期の頃にしか会ったことがないのですが、無口でいつもしかめっ面をしていて、幼いながらに怖かった思い出がありました。
なので本当はこれを機に一人暮らしを始めたかったのですが流石にいきなりは難しく、資金が貯まるまで住む、ということになりました。私の家系は代々早死にで、元気な家族がおばあちゃんしかいなかったり、母の方の親戚の家も飛行機を使わないと行けない程遠く、こんな事になると思わず貯金を怠っていたり、とにかく色々な事が重なって引っ越すことになってしまったのです。
葦蛾村は田舎にある小さな村で、村の近くに”山から流れる葦が沢山生えている川”が特徴でした。バイト場所ともそこまで遠くないので、立地は思っていたより良かったのてすが、
この村には、晴れが来ないんです。
おばあちゃんの家に来た時も雨。その次の日も雨。その次の日もまた雨。
雨しかないんです。晴れを忘れてしまったかのように。置き去ってしまったように。
そのせいでいつもじめじめしていて、空はどんよりと雲が立ちはだかっていました。
梅雨にしたって長い。誰が見たって異常だと思い始めるでしょう。
ですが、村の人たちは全く興味を示しませんでした。おばあちゃんも含め。
まるでいつものことのようでした。
逆に興味を示したのは川岸に生えている巨大な葦でした。村長と村の人が順番にすぐ一番大きい葦に、
明日天気になあれ、と言って、祈るんです。
推測ですが、この村の風習のようなものなのでしょう。意味はわかりませんが、ただのおまじないとは思えませんでした。
私はそんな村の人たちに、どことなく気持ち悪さを覚えていました。なんだか機械のような、無機質な、そんな感じがしたからです。
というより、毎日こんなに大粒の雨が降っているのに、明日天気になれ、だなんて…
と考えたところで、思ったより私がこの村に毒されているなと苦笑しました。それと同時に、気になったのです。
この村は、どうして雨が降り止まないのか。そして、村長が発していたアシガ様とは何なのか。
とりあえずは、おばあちゃんに相談してみました。普段あまり話しかけることはないので少し驚いていましたが、葦蛾村について、知っていることを話してくれました。
おばあちゃんが話してくれたのは、葦蛾村ができてからすぐのことと、ある事件のことでした。
その頃は異常な程の雨は無く、雨が降りやすいと思うことはありましたが、気にするような事では無かったそうです。最早、偶にくる晴れが楽しみの一つだったそうで、室内では葦笛が流行っていたので、おばあちゃんも極めようと頑張ったそうです。
まだ出来てからすぐの、つぎはぎの村だったそうです。
そして、次に話してくれたのが葦蛾村の名前の、由来にもなった事件でした。
始まりは、こんな田舎の村に一人の旅人が来たことでした。
その旅人は葦蛾村の川を撮影させて欲しいらしく、相変わらず雨の中ですが、 旅人は一泊泊まってまで川を撮影しに来ました。村ではこんな事初めてで、おばあちゃんも不思議に思い、その様子をこっそり物陰から覗いていたそうです。
そこで視界に入ったのは、不自然な程に発達した葦。そして記憶と同じ川でした。
なんとおばあちゃんが「流れが強くて危ない」と遠ざけられていた理由は、これだったのか、と思ったそうです。川辺では、とても目立っていたそうです。その時、村長と旅人が川を撮影しに来ました。
旅人が、雨より少し小さな声で言いました。
「とても素敵な川ですね」
そう言った瞬間、旅人がぬかるんだ土で滑り、そのまま川の中に流されてしまったのです。
まだ幼かったおばあちゃんは恐怖でその場から動けず、村長が助けようとしたものの、足が川の石に引っかかり体制を崩して亡くなってしまったのだといいます。
幼いおばあちゃんには刺激が強く、記憶も少し無くなっていて、
今も何度もこの事を夢に見るのだそうです。
そして、村長はこれをアシガ様の祟りだと、そう言ったそうです。
確かに、思ったんです。川に行って、すぐに祈って無かったと。
この事から 葦に、光が入らないから蛾も寄り付かないという理由で、
葦蛾(あしが)村、と名付けられたそうです。
ゾッとしまった。まさかこの村にこれほどまでの恐ろしいようなはなしがあるとは、想像していなかったからです。そして、この話を聞いたことで何か禁忌に触れてしまった感じが したからです。
ちなみにこれは私の考察なのですが、あしが には、他の意味もあると思ったのです。
私は、足が とも取れると思うんですよね。だって、”足が”滑って、”足が”引っかかって死んでしまったのですから。
結局、アシガ様の事はあまり分からないまま葦蛾村を去ってしまいましたが、
あの事件が、おばあちゃんの声が、アシガ様が、
ずっと脳裏から離れません。
皆さんは、巨大な葦を見つけたら注意してください。
アシガ様に、呪われてしまいますから。
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#怖い話
#意味怖
KOKO💖💫🦊
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コメント
5件
おいやめろよ(震) よく足怪我するねんから
第1話読みました〜!めっちゃ不気味で引き込まれました…。雨が降り続く村の雰囲気がじっとり伝わってきて、特に「明日天気になあれ」って葦に祈る村人たちの無機質な感じが怖かったです。おばあちゃんの過去の話も重くて、アシガ様の正体が気になる…「足が」って考察もゾッとしました。続き待ってます!