お風呂上がり。
部屋で私は携帯を見てるよ☆
賢二郎は難しい本を読んでる←
賢二郎の足の間に座ってる
久しぶりだからかな、いつもより緊張する
2人無言だ。
沈黙を破ったのは賢二郎だった
パタッ
と賢二郎が本を閉じて置く。
「なぁ」
私の耳元で囁く。
思わずビクッと体が跳ねる。
「びっくりしすぎ…」
そう言って私の肩に顔を埋める賢二郎。
かあいいね?
甘えたモードなんだね?
よしよし、と頭を撫でてあげると
ムスッとした顔で
「お前さ。インターハイ後監督と何話してたの」
ん?
「俺の事なんでセッターに変わったのかって理由聞いてたじゃん」
と。
ああ…わかった、
賢二郎が避けてた理由。
勘違い、してたんだね。
『その事で、私が…賢二郎の事傷つけてたの?』
「知らね。」
そう言ってまた顔を肩に埋める。
『今日、言ったと思うけど私は賢二郎がセッターでよかったと思ってるよ』
そう言うと顔を上げて
「じゃあなんで。」
『それはね…』
カバンをゴソゴソと探る。
あった!!
『ジャジャーン!私のバレーオタクノート〜』
説明しよう!
私はお兄ちゃんの影響で小さい頃からバレーを見る機会が多く個々の選手の分析やいろんなチームの試合系統、更には好きな選手の特徴や得意な技やプライベートの情報までたくさん詰まった
いわゆる私が、私のためだけに作ったノートなのである!!
No.今は…11冊目だ!!
シラブ「なんだこれ」
賢二郎が食いつく。
『これにね…、白鳥沢バレー部の今までの試合の記録やいろんな選手のポジションや特徴が書いてるの』
「…見たい」
『どうぞ☆』
賢二郎はノートを手に取りパラパラとめくる。
「…すげぇじゃんお前」
えっ
賢二郎が人を褒めた!?
若利くん以外を!?
『ちょっともっかい言ってもらってもいい?』
「…すげぇお前」
素直な賢二郎珍し!!!
『えへへ〜…』
賢二郎があるページで手を止める。
そこには、今年のレギュラー予想が書いてある。
賢二郎の名前も書いた。
それに詳しく理由も書いてる。
「お前…これ。」
〝白布賢二郎
セッターに選ばれるかも?
堅実にエースに尽くすプレーができる唯一の選手。
誇張しすぎず目立ちすぎずエースを引き立てる重要な役割を果たせそうだから〟
『鍛治くんにはいつも答え合わせをするために理由を聞いてるんだ』
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そう、美樹は言う。
そう…だったのか
俺は勘違いして…
嫌われたかと思って…
美樹を避けて…
ギュッと美樹を抱きしめる。
そしてそのままキスをする。
深い…
『っふぁッ♡賢二郎…久しぶりだから息できなッ…♡』
知るかよ
そのまま2人で立ち上がりベッドへ…
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