酒場の騒がしい空間を縫い、エルヴィンは店の端にある長テーブル席に向かった。
壁側の奥まった場所に座るのが、騒がしさに目を白黒させている聖女・ヴァレナ。
その隣には、周辺の様子をうかがいながらもグラスに口をつけている神官・ヨシュカ。
そして、そのヨシュカから椅子を一つ飛ばした隣に座るのは、シュヴェルト王国第三王子・レオンだった。
ヴァレナやヨシュカの向かいにも椅子があるので、固まって座るならその椅子に腰かけるのが普通だが――
「なんだよ、聖女サマは全然飲んでねーんじゃねーのかぁー?」
そこに、すでにだいぶ出来上がっている中年男性の傭兵がフラフラと近づいてきた。
「討伐前の宴は、ようは決起会。飲んで騒がなきゃ決起会になんねーぞぉ!」
「――その酒は俺が******
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