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家に帰ってゆっくり考える。
渡辺はそう言って帰って行った。
宮舘は、渡辺はすぐに嫌だと言わなかったことに一縷の望みをかけた。
渡辺ーなぁ、涼太が俺を好きだって。
目黒ー言ったんだ。
渡辺ー知ってたのか?
目黒ーうん、で?翔太くんの答えは?
渡辺ー幼馴染みとしか思ってなかったから、びっくりしてる。
けど、何かあいつがそばにいてもいいかなって思ってる。
目黒ー俺とは遊んでね。
渡辺ー当たり前だ。
目黒ーじゃあ、そう言ってあげれば?
渡辺ーけど、あれこれしたいらしい。
目黒ー翔太くんに、今はその気がなくても、ずっと一緒にいたら、考え変わるかも。
渡辺ーそんなもんかな。
目黒ーとりあえず、付き合ってみれば?
渡辺ーん〜、お前とは遊ぶぞ。
目黒ーもちろん。
渡辺は、宮舘に一緒にいるか?と言った。
宮舘は嬉しそうに笑う。
あれこれは、もう少し、付き合ってみてから考えると言う。
宮舘は、それで充分と言った。
宮舘ー翔太、抱きしめていい?
渡辺ーん。
宮舘ーずっとこうしたかった。
渡辺ー苦しい。
宮舘ーごめん、もっと優しくする。
キスはさせてくれるの?
渡辺ーん〜、ちょっと待ってて。
宮舘ーどれくらい?
渡辺ーお前に抱きしめられて、平気になったら。
宮舘ー分かった。
それから、宮舘は、晩ご飯を食べて帰る渡辺を玄関で必ず抱きしめるようになった。
渡辺も慣れて来て、次はキスか?
と考える。
1か月が経ち2か月が経ち。
宮舘は渡辺のおでこにキスするようになった。
ある日、帰る時、渡辺が「ん」と言って目を閉じて顔を宮舘に向ける。
そっと触れるキスをする。
渡辺ーそれでいいの?
宮舘ー可愛いからいい。
渡辺ー何だそれ。
宮舘ーキスは好き?
渡辺ーうん。
宮舘ーいっぱいしていい?
渡辺ーうん。
嬉しそうに宮舘は笑う。
渡辺もキスまでは簡単にさせてくれる。
が、次はどうだろう?
渡辺ーなぁ、今更照れるよな。
目黒ー幼馴染みだから?
渡辺ーうん。
目黒ー少しは好きになった?
渡辺ー元から嫌いじゃないし、ただここから先はちょっと考える。
目黒ー俺、だてさん応援してるからね。
渡辺ー何で?
目黒ー翔太くんが好きで好きで。
俺がそばにいるの、ちょっと気に入らないみたいだし、そういうの可愛いじゃん。
渡辺ー可愛いねぇ。
目黒ー少し、翔太くんが進めてあげれば?
渡辺ー恥ずい。
目黒ーファイト!
渡辺ーお前は俺が涼太と、こうなっても平気か?
目黒ー遊ぶ時間が減ると寂しいけど、友達の恋愛は応援する。
渡辺ーじゃあ、頑張ってみる。
目黒ー細かい報告はいらないから。
渡辺ーいくら、お前でも言えるか。
目黒ーふふふ。