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💍「ベリアン。紅茶、まずいわ。片付けておいて」
🫖「お、お気に召さなかったでしょうか､､､､」
💍「いいえ？入れ方が下手なだけよ。紅茶は悪くないわ」
🫖「も、申し訳ございません､。すぐに片付けます､､､､」
💍「フルーレ。先日着た白色のワンピース、気心地が悪かったわ。捨ててちょうだい」
🪡「ぇ､､､､」
💍「要らないわよあんなもの」
🪡「す、すみません､､､､」
💍「アモン。昨夜にでも置いたのかしら。ピンク色の花、臭かったわ。もう持ってこないでちょうだい」
🌹「で、でもあの花には安眠効果が＿」
💍「そんなのなくたって眠られてるわ。必要ない」
🌹「ｯ､､､､」
💍「もういいわ。ムー。ロノに朝食は要らないと伝えておいて」
🐾「へ、でもせっかく美味しく作ってくれたのに＿」
💍「口に合わないわ。ロノが作る料理は」
🐾「え､､､､ 」
💍「私は少し出かけてくる。送りも迎えも要らないわ」
🫖「しょ、承知しました」
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🪡「べ、ベリアンさん､､､､。俺、もう､､､､泣」
🌹「あんまりっすよ､､､､。俺たちだって主様の為に､､､､」
🫖「だ、大丈夫です。主様は優しいです。こうして私たちの課題を伝えてくださるんですから､､､､」
🌹「ベリアンさん､､､､､､､､」
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第一章 新しい主
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第一話 辛烈
🍳「えっ!?口に合わないって!?」
🐾「はい､､､､要らないと､､､､。あの！僕はロノさんの作るご飯が大好きですよ！ 」
🍳「ははっ笑 ありがとなムー。､､､､そうか、要らないか､､､､」
ロノくんが重たい溜息を零した。
気分の落ちているロノくんに、励まそうと私はムーに続いて声をかけた。
🫖「私も、ロノくんの作ってくださる料理は好きですよ」
🍳「！ベリアンさん、ありがとうございます。なんだか照れますね！///」
🐾「ロノさんロノさん！僕はやく朝ごはん食べたいです！」
🍳「よっし！今持ってくるから待ってろよ！」
ロノくんが台所へと向かう背中を見続けた。
たとえ励ましたとて良くなるとは限りません。
🫖「どうしましょう､､､､」
🐾「ベリアンさん､､､､」
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🦋「え、主様、どこかに行ってしまったのですか？」
🫖「そうなんです。今、ハウレスくんも一緒に街へ探しに行くところなんですが､､､､」
🦋「ベリアンさん、俺も行きます。探すんだったら大人数の方がいいだろうし、」
🫖「ありがとうございますフェネスくん」
✝️「ベリアンさん！ボスキとアモンも連れてきました！」
🫖「ありがとうございますハウレスくん」
🦾「おいおい。この後主様も呼ばれてる貴族会議があったんじゃねぇか？」
🫖「そうなんです。だから急いで見つけないと､､､､」
🌹「それじゃあもたもたしてる暇ないっすね。急ぎますっすよ！」
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🦋「うーん､､､､」 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
✝️「何処にもいないな」
🦾「どこかで入れ違ったか？」
🌹「とりあえず、もう1回かるーく探したらいいんじゃないっすか？」
🫖「そうですね。そうしましょう」
､､､､全部探したはずなんですけど､､､､。
もしかして、元の世界に帰られてしまわれたとか､､､､！
まずいです､､､､。
🦋 「あ、ベリアンさん！見つけました！主様です！」
🫖「本当ですか！？」
フェネスくんの視線の先には、親子と佇んでいる主様がいた。
「本当にありがとうございました！」
💍「いえいえ、こんなたくさんの人がいたら見失っちゃうよね､､､､。見つかって良かったねボク」
「うん！ありがとうお姉ちゃん！」
「ありがとうございます！」
💍「､､､､ちゃんとお礼が言えて偉いね」
主様が男の子に手を伸ばし、髪の毛に軽く触れた。
そして撫でた。
🫖「､､､､主様！！」
💍「！」
私たちが近づくと、主様はこちらをチラリと見て、また踵を返してしまった。
💍「連れが来ましたので、これで」
「えぇ。本当にありがとうございました」
「お姉ちゃんバイバイ！」
💍「うんバイバイ」
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✝️「主様、今のは､､､､」
ハウレスくんが主様に問う。
💍「迷子になってたの」
✝️「そうだったんですね､､､､」
主様は先程までの調子をさらりと変え、元の冷たい言葉で返した。
🦋「あ、主様。荷物お持ちしますよ」
💍「いいえ結構。自分で持てるわ」
🦋「か、かしこまりました､､､､」
フェネスくんが荷物を受け取ろうとするが、主様は断った。
私も主様が持っている荷物はとても重たそうに見える。
🌹「主様は、一体何処に行ってたんすか？」
💍「あなたに関係ないでしょ？」
🌹「そ、そうっすよね〜」
私たちには一切教えてはくれない。
🫖「主様」
💍「？」︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
🫖「主様の出掛けにお供出来ず、申し訳ございませんでした」
💍「､､､､､､､､別に。一人で行きたかったからいいわ」
🫖「そうでしたか､､､､」
なんだろう。
一瞬、主様の目や口や眉が歪んだ気がした。
気遣ってくれたのだろうか。
もしそうだとしたら主様は、 きっととても優しい人だ。
迷子の子を助けていた主様を見た今思います。
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第二話 貴族会議
🍷「誓います」
🫖「私も誓います」
💍「私も誓います」
「それでは、本題に入ろうか」
今は貴族会議中。
緊急で開かれた為、きっと危険な状況なんでしょう。
「ここ最近、天使の出現率が異様に高くなっている。このことについて執事たちよ。なにか再度伝えることはないか？」
🍷「最近の天使たちの変化としては、やはり知能天使の存在でしょう」
ルカスさんが説明する横で、私も頷き、口を開く。
🫖「私たちが束となっても敵わなかったのです」
事実。まずい状況なのです。
貴族の間でどよめきや不安な空気が流れる。
その中でも、フィンレイ様、そして主様は冷静を纏っていた。
「悪魔執事の主からは、何も無いか？」
💍「はい。ありません」
「そうか､､､､､」
二人の間に緊張が走ったような気がし、ルカスさんが微笑みながらも困惑している。
当の私も内心戸惑っていた。
フィンレイ様がこんなことを言い出すからです。
「今回の会議はこれにて終了。悪魔執事の主はここに残り、あとの者は控えよ」
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🫖「､､､､､本当に主様だけ残してしまって良かったのでしょうか､､､､､」
🍷「いいんだよベリアン。フィンレイ様のお告げだからね」
🫖「そうですよね､､､､､」
あのまま主様だけ残り、なにかフィンレイ様と話すようだった。
なぜ主様だけが､､､､､？
🍷「ベリアン。そこまで深く考えなくてもいいんじゃあないかい？」
🫖「え？」
🍷「主様も、そこまで私たちに気を配っていないでしょう？なら、私たちもそこまでしなくてもいいはずだよ」
🫖「､､､､､ルカスさんは、主様を､､､､､」
🍷「？」
🫖「､､､､､いえ、なんでもないです。少し外に出てますね」
🍷「分かったよ。ゆっくりしてね。ベリアンはすぐ無理をするから」
🫖「はい､､､､､」
ルカスさんなら、このモヤモヤをわかってくれると思っていたのかもしれませんね､､､。
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第三話 盗み聞き
「､､､､､悪魔執事の主よ」
💍「はい」
「､､､､､なぜそこまでする」
💍「そこまで、とは？」
「なぜ悪魔執事に冷たく接する。そんな必要はないんじゃないか？」
💍「､､､､､それだと、近い未来。執事たちが死に、天使たちに滅ぼされますよ。人類が」
「なぜそう言い切れる」
💍「あなたも、気づいてるんじゃないですか？この後どんなことが起きるのか 」
「､､､､､まぁたしかに。少しならわかるのかもしれない」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
､､､､､あれ？声が聞こえてきますね。
いつの間にかここに来てしまったようです。
主様とフィンレイ様が何やら熱心に会話している。
聞いちゃダメです､､､､､。
そう思いつつも、体は興味津々にドアの側へと近寄る。
💍「愛され庇われて死ねられてしまうのなら、最初から嫌われるよう仕向けた方がいいです」
🫖「!?」
「､､､､､何回目なんだ、これは」
💍「さぁ､､､､､数えてないですけど、100回位は試しましたよ」
なんの話なんでしょう､､､､､。
「そうか､､､､､」
💍「執事達には言わないでくださいね。もしもバレてしまったら､､､､､」
「執事たちが亡くなる結末になる、ということか､､､､､」
💍「人類も滅びます。こうして私があなたを巻き込んだのは、何もかもを救うためなんです」
「わかっている。しかし、この私に何が出来ると言うのだ」
💍「､､､､､ただ、試しているだけです。フィンレイ様が知っている状況で、どんな風になるのか」
「､､､､､わかった。これには人類が賭けられている。上手くいけば、救われるんだろうな」
💍「はい」
「､､､､､協力する」
💍「ありがとうございます」
「予定より時間を取らせてすまなかった。もう戻ってくれていい」
💍「失礼しました」
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🫖「る、ルカスさん！」
🍷「おや？おかえりベリアン。どうしたの？そんなに慌てて､､､､」
🫖「あの､､､､､」
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𝓽𝓸 𝓫𝓮 𝓬𝓸𝓷𝓽𝓲𝓷𝓾𝓮𝓭
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