テラーノベル
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水面に自分の顔が写った。
波は静かだった。
昔は死を司ってた。
今から海に還る。あとは押さないで。子供じゃないんだ。
誰も探さないで。探さない方が楽でしょう?
じゃあ還るから、もう会えないけど
さようなら。ばいばい
酸素がない
沈む
君が沈ませてる
あぁ…
まだやることあったのに…
後輩は悲しむかな…新とかメッシュとか特に…
やっと独りだ…
どうしてこうなっちゃったんだろう…僕
「びび!でび!」
路地裏に悪魔が転がって居た。
学校の帰り。僕は尋ねた
「迷子なの?呪いなの?」
悪魔は答えた
「ででび!のでい!」
呪いの悪魔?嘘だろ。
呪いでできる悪魔はもっともっと、蛾天使みたいで、翼や目がたくさんあるのに。
でも、よーく見ればコイツには呪いっぽい跡がいくつもあった。
髪の抜け落ちた跡、羽も抜け落ちた跡、
眼球もお人形みたいだけど、よく見れば人間の様だった。
ここで僕はほっとした。なんだ、幼い子供の堕天使に似た様なものか。
子供なのに虐待やいじめなどを受けてしまったのか。きっとそうなんだろう。可哀想に、僕みたいね
だから、可哀想で可哀想でほっとけなかった。
でも、呪いの悪魔なんて連れ帰っちゃ殺される。と思い、バックにコイツを詰め込んで、急いで帰った。
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