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🇺🇸俺ね、拘束とか監禁マジ嫌いなんだよな
暗く冷たい静かな部屋。
そんな部屋に俺の声だけが響く。
🇺🇸だから外してくれね?親父
俺は腕を前に差し出す。手首に嵌められているモノが、ジャラッと重い音を立てた。
🇬🇧…すみません、それは出来ません
だが俺の視線の先に立つ男は、申し訳ないと言わんばかりに首を横に振る。
🇺🇸…ハッ、何?申し訳ないなんて思ってないだろ?口だけの言葉は要らねぇよ
俺がそう言うと、親父はフッと笑みを溢す。
🇬🇧貴方には嘘は通用しませんね、相変わらず
🇺🇸当たり前だろ?何年一緒に住んでたと思ってんだよ、てか話が逸れすぎ、早く離せよ
俺がもう一度そう言うと、先程とは違い、親父からは笑みが消え、ゴミでも見るかのように俺を見下ろした。
…あー嫌だ、ガキの頃を思い出すわ。
俺は小さく舌打ちを打つ。
ガキの頃は親父のその顔が怖かった。何故ならその顔をする時は怒っているからだ。
コツコツと、ゆっくりと親父が俺の近くに寄って来る。
🇬🇧貴方が駄目なんですよ?
🇺🇸…は?話が見えねぇ
話の筋が分からず首を傾げる俺を、気色悪い程今度は愛おしそうに見つめる。
🇬🇧貴方がカナダやフランスばかりと一緒にいて楽しそうにするから…
親父の手が俺の首にツゥー…と触れる。
🇬🇧私には目もくれず、話しかけてさえくれないから嫉妬してしまったんですよ?
親父が俺の首元に顔を近付ける。
親父の吐息がかかってどう表せば良いか分からない気持ちになった。
🇬🇧だから貴方が“また“私だけを見てくれるようにしようと決めたのです
🇺🇸はっ⁈ちょっ…ボタン外すな!
親父が俺の着ているカッターシャツのボタンを一つ一つ外していく。
俺は抗おうとするが、虚しくも腕を固定されている為、抗う術など無かった。
🇬🇧ふふっ…私が見ていなかった間に逞しくなりましたね
親父はボタンを全て外し、露になった俺の身体を微笑みを浮かべながら見つめる。
🇬🇧これからも昔同様、一緒にいられますね
🇺🇸…
ああ、折角逃げれたと思っていたのに、やっぱり親父は
🇺🇸狂ってる
俺はポツリと呟いた。
『続』