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チュンチュンチュン。
桃side
…最悪な目覚めだ。長い悪夢を見ていた気がする。コンコン。「桃く〜ん!朝だよ〜!」そう紫くんが呼ぶ声がする。「ん、今起きた。」と俺は言う。「朝ごはんできてるからね!」「わかった。ありがと」こんなやり取りがいつまでも続いたらいいななんて思いながら、朝の支度を淡々と進めていく。もちろん、永遠に続くなんて思っていない。…でも、今の皆となら、なんとしてでも永く生きたいなと思った。
〜俺は、10歳の時に、始めて人を殺してしまった…。俺の親は小さい時に死んで、俺の祖父がマフィアだった。祖父はすごく厳しくて5歳の俺を倒れるまで動かせた。1度ミスをしたら、もう1回やらせる人で、俺に基礎体力や戦闘を身につけられさせた。そして、10歳のとき任務を任された。無理だと思った。10歳の子供が体格のいい男たちになんて勝てるわけないって。でも、じいちゃんはそんなこと関係ないって言った。ドカッ。バキッ。意外と簡単だった。ああ…ああっ…人ってこんなに簡単に壊れちゃうんだ。俺は任務を成功させた。でも、ある時成功できなかった時があった。じいちゃんにすごく殴られた。いだっ…や”めっ。そう訴えても、やめてくれなかった。ヒュー、ゴホッ。俺は過呼吸を起こして、血を吐いた。じいちゃんにも見捨てられた。なんでっ…俺が、こんなめにっ”…!ああ、何もかも壊してしまいたいぐらい憎い。憎い。憎い…!考えるだけで虫唾が走る…!そう思いながら、道端に倒れていると…「…ねぇ、君大丈夫?」と声をかけられた。「ヒュー…ヒュー…」と呼吸している俺をみたとき、彼は何を思ったか知らないが、俺を抱えた。「大丈夫だよ。落ち着いて、ここには君を傷つける人は誰もいないよ。」その時、初めて涙が流れた。俺は紫という人に抱えられながら、号泣した。人の体温を感じた瞬間だった。「ああ”っ…グスッ。〜〜っ”」あの時、紫くんがいなかったら、俺は野垂れ死んでいただろう。今はすごく幸せだ。この日常を守らなきゃいけない。今日も俺は鍛錬をする。そうしないと、守れないから。絶対に守る…!